広島・今村 肉体改造に着手 筋力UPで再び勝利の方程式入り目指す

 広島の今村猛投手(29)が28日、今オフは肉体改造に取り組んでいることを明かした。今季の登板はわずか6試合。高卒1年目以来となる10年ぶりの1桁に終わり、悔しさを味わった。筋力トレーニングに励むことで体のキレを取り戻し、来季は勝利の方程式入りを目指す。

 来季に向けて並々ならぬ覚悟で体をいじめ抜いている。今村が今オフは肉体改造に取り組み、キレのある体を取り戻すことをテーマに掲げた。「体づくりの中身から変えていこうかなと思う。動きだったり、筋肉量の数値だったりとかを変えていきたい」と展望を語った。

 不振にあえいだ一年だった。今季は開幕1軍入りを果たすも、7月5日に2軍降格。再昇格を果たした9月21日の巨人戦(東京ドーム)で打者7人で5安打3失点と崩れ、1死しか奪えず降板。再び2軍行きとなった。

 結局、1軍での登板はルーキーイヤーの10年以来、自身10年ぶりとなる1桁の6試合にとどまった。0勝0敗1ホールド、防御率12・46と不本意な成績に終わり、「思い通りにいかなかった」と厳しい表情を浮かべる。

 来季巻き返しを図るべく、食事改善や筋肉量アップを目指し、筋力トレーニングに積極的に励んでいる。体重は現在の95キロを維持しながら、腰回りを絞ることに重点を置いている。

 「(球速や球威に)自然とつながってきたらいい。体を改善して代謝が上がれば、パフォーマンスが上がるというか。体温が上がるので、すぐに準備ができたりとか、そういうメリットもあると思う。いろんな部分をやってみたい」と意欲的に取り組んでいる。

 来年4月で30歳の節目を迎える。加齢とともに衰えも感じてきていると話す。「(30代になると)動けなくなるという話も聞いている。動ける体というか、いい体づくりをまずはやっていきたい」と体のケアに努めながら、ベストな状態を保つことを心掛ける。

 16~18年には勝利の方程式の一角を担い、チームのリーグ3連覇に大きく貢献。19年には球団新記録の通算111ホールドを達成した。V奪回には信頼と実績のある右腕の力が必要だ。

 「勝ちパターンに入れるようにしたい。まだまだ若い子に負けないように。まずは体づくりをやっていって、チームが勝てるようになれば」。逆襲を誓う背番号16が復活を遂げ、再び中継ぎ陣を支える存在となる。

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