広島・大瀬良 投手主将の21年へ「黒田さん新井さんの背中になれるよう…」

 来季から投手キャプテンに就任する広島の大瀬良大地投手(29)が23日、自身の成績でチームをけん引していくことを誓った。12年ぶりに復活する主将制度。エースは背中で模範を示し、成績でも先頭に立つ。野手キャプテンの鈴木誠也外野手(26)とも意思疎通を図り、3年ぶりの優勝を導く。

 新たな立場が大瀬良の背筋を伸ばす。両肩に背負う責任感は、これまで以上に強くなる。投手キャプテンとして戦う2021年シーズン。「引っ張っていけたらいいなという思いの中でやってきたけど、やっぱり気持ちも全然違う。より一層頑張っていきたい」と表情を引き締めた。

 エースとして、マウンドでナインを鼓舞し続けてきた。主将に就くことで、来季はその思いが増幅する。言動や姿勢などリーダーのスタンスは多様だが、最も重視するのは自身の成績だ。

 「もちろん成績は何より大事だと思いますし、肩書として付くので。周りからの見方も変わってくると思うので、そういうところをより意識して」

 25年ぶりのリーグ優勝を果たした16年は、主将制を敷いていなかったが、佐々岡監督は「黒田と新井がチームを引っ張ってくれた」と振り返る。その姿を目にしてきた大瀬良は「黒田さんや新井さんの背中を見てたくさん学んで、いい方向に引っ張っていただいたと思っている」と記憶をたどった。

 月日が流れ、今度は自分の番。「僕には僕の形があるとは思うんですけど、そういう姿を見せてもらったので、ああいう背中に、姿になれるようにしっかりと精進していきたいと思っています」。偉大な両OBが刻んだ足跡が、指針になる。

 打診された際には「ありがたい気持ちもありましたし、ちょっとビックリするというか、そういう気持ちもあった」と率直な思いを明かした。野手キャプテンの鈴木誠とは「今年もちょくちょく話をしていたけど、もっと深いところで話をしていかないといけないというのもある」とチーム作りについて言葉を交わしていく。

 2年連続Bクラスからの逆襲。「しっかりコミュニケーションを取っていきたいし、悩んだらアドバイスしたり、できることは精いっぱいやっていきながら」と最大限のサポートを約束。覇権奪回へ、大瀬良が精神的支柱を担う。

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