広島・坂倉 石原イズムで正捕手獲り!背番「31」継承 年俸倍増「やるしかない」

 広島の坂倉将吾捕手(22)が23日、マツダスタジアムで契約更改交渉に臨み、倍増となる900万アップの1800万円でサインした。今季は自己最多の81試合に出場して「2番手捕手」の座を確立。来季からは、今季限りで現役を引退した石原慶幸捕手(41)がつけた背番号「31」を継承する若武者が“石原イズム”でレギュラー奪取を目指していく。(金額は推定)

 倍増の評価にも、坂倉は落ち着いた表情で充実したシーズンを振り返った。「正直言えば、でき過ぎだなと思う部分もありました」と率直な気持ちを明かした。自己最多の81試合に出場。球団からは「頑張ってくれていたし、来季も同じようなというか、また頑張ってくれという言葉をいただきました」と口元を引き締めた。

 キャリアハイの試合数には「ケガをせず終われたというのが、これだけ出させてもらった理由の一つ」と納得顔。打率・287、26打点で3本塁打。随所で自慢の打棒を生かし、マスクをかぶっても懸命のリードでチームに貢献して2番手捕手の地位を築いた。

 攻守でチームにとって欠かせないピースとなり、来季からは新たな背番号「31」を背負って戦う。「やるしかないと思う。頑張りたい」。同じ捕手として大先輩でもある石原慶が19年間つけた番号。背番号変更を球団から聞いた時には「驚きとうれしさと、不安と。いろいろ出てきました」と心境を明かした。

 今年、出場が増える中で石原慶から助言も受けた。「色んな声も掛けてもらいましたし、アドバイスもいただいた。それが絶対、僕の中で生きてくることだと思っている」と感謝。貴重な言葉の数々を財産に“イズム継承”でレギュラーの座を狙っていく。

 扇の要として1軍舞台の場数を踏み「やっぱり1球で流れも変わるし、点にもなる。1球という重みは、すごく感じられた」と1球の怖さを肌で感じた一年間だった。その経験を来季につなげ、課題の守備力向上にも努める。「やっぱりパスボールだったり、守備面に関しては課題が多い」と今季、リーグで2番目に多かった6捕逸という現実を直視。「自分でどれだけ突き詰めてやれるか」とテーマを掲げた。

 来季の数字的な目標は定めず「結果を残すことは当たり前になってくる。その中で、まずは自分ができることを怠らずにやりたい。自分ができることをしっかりやりながら、最大限のことをしたいと思います」と坂倉。背番号「31」にふさわしい捕手となり、正妻の座をつかみ取る。

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