広島ドラ6亜大・矢野、走攻守で大活躍 V三塁打「迷いなく打ちにいけた」

 「東都大学野球、亜大5-1中大」(3日、神宮球場)

 1回戦3試合が行われ、亜大、国学院大、駒大がそれぞれ勝利した。亜大は広島からドラフト6位指名を受けた矢野雅哉内野手(21)が決勝の適時三塁打など1安打1打点1盗塁と活躍。優勝の行方は亜大と立正大に絞られ、いぶし銀の主将がリーグ制覇へとけん引する。

 守備職人のイメージを払しょくするような打球を飛ばした。三回無死一塁で回ってきた第2打席。「迷いなく打ちにいけたので、いい結果につながったと思います」と矢野。ジャストミートした当たりは右中間を深々と破り、三塁にヘッドスライディング。先制点を生み、味方ベンチへ向けて拳を突き刺した。

 バットでチームを引っ張った主将の姿に生田勉監督(52)も「4年間で一番(の打球)です」と冗談交じりでたたえた。今季はここまで打率・214と苦しむが、3年秋には打率・415で首位打者を獲得。しぶとい打撃でつなぎ役を全うする実力がある。

 もちろん、ドラフト指名直後に「ゴールデングラブ賞を1年目から狙って取れたら」と目標を掲げた自慢の守備も軽快だ。遊撃から難しい打球を華麗な身のこなしでさばき、チームを救った。初回には四球で出塁すると、二盗に成功。機動力を重視するカープの野球にもマッチする。

 チームはこれで7勝2敗となり、中止となった今春を含めて16年春以来9季ぶりのリーグ制覇へグッと近づいた。「ここは優勝を狙いつつ、思い切ったプレーを」と矢野。大学ラストシーズンで有終の美を飾るべく、主将が全力を注ぐ。

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