広島・ドラ1栗林、佐々岡ロード歩む 1年目に13勝&17S挙げた指揮官が目標

 広島からドラフト1位指名された栗林良吏投手(24)=トヨタ自動車=が2日、愛知県豊田市内の野球部クラブハウスで佐々岡真司監督(53)、田村スカウト課長、松本スカウトから指名あいさつを受けた。先発でも抑えでも適性を発揮する右腕は、プロ1年目に2桁勝利&2桁セーブを挙げた指揮官のような大車輪の活躍を目指すことに気合十分。力強く“佐々岡ロード”を歩んでいく。

 追いかけるべき背中の大きさは、顔を合わせたからこそ実感できた。凛とした表情の中に初々しさを残した栗林。初対面した佐々岡監督の印象について「落ち着いているというか、プロ野球を経験されている方なので、すごい大きく見えるというか。偉大な方なんだなという感じがしました」と全身から受けた感銘を言葉に乗せた。

 先発と抑えの両方をこなせるのが魅力。現時点での起用法は未定だが、進むべき道のりは明確に見えている。「佐々岡監督自身も最初は先発、途中からリリーフという形で1年目からいろんなポジションで活躍されていた。自分も同じような活躍ができればなと思います」。

 指揮官はプロ1年目の90年、44試合に登板した。いきなり13勝を挙げる一方で17セーブをマーク。大車輪の奮闘でチームを支えた実績がある。「どこにこだわるとかもないので」と栗林。長いイニングを投げて試合をつくる役割、緊迫した場面での火消しなど、あらゆる状況で腕を振れれば唯一無二の存在として、チームに不可欠なピースとなる。

 鯉将がたどったルーキーイヤーの輝きは自身で検索したそうで「1年目は先発からリリーフに回り(現中日監督の)与田さんが新人王で、佐々岡監督は特別賞だったことはリサーチ済みです」と笑顔で胸を張った。

 予定の時間より30分早く到着した佐々岡監督は、栗林と約30分間言葉を交わし「本当にたくましく思いましたし、チームに入って一緒に練習したいなと。息の長い選手になってほしい」とほれ直し、優しいまなざしを向けた。社会人からカープに入団した経歴は同じで「いろいろと、自分の新人の頃と重なることも感じている」と若き日の自身の姿を思い返した。

 ドラフト当日の入場パスにサインを入れて手渡され、栗林は「家宝にします!」と感服しきり。「森下と同じくらい、活躍してくれるようにと言ってもらえた。プロ野球で活躍できるように頑張りたい」。寄せられた期待の大きさを肌で感じた即戦力右腕が“佐々岡ロード”を突き進む。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

広島カープ最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス