広島・森下、新人王近づく10勝目 防御率1・908もリーグ2位「タイトル取りたい」

6回裏中日2死一、三塁、中日・高橋(左)を遊ゴロに打ち取り、グラブをたたいてベンチへ向かう広島・森下暢仁=ナゴヤドーム(撮影・立川洋一郎)
6回、左前打を放つ広島・森下=ナゴヤドーム(撮影・立川洋一郎)
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 「中日0-3広島」(1日、ナゴヤドーム)

 広島の先発・森下が8回119球を投げて7安打無失点、7奪三振の好投で10勝目を挙げた。ホーローインタビューで「勝ててよかったです」と笑顔。新人王について問われると、少しはにかんだあとで「2桁勝ててうれしいです」と喜びの声をあげた。

 抜群の制球力で0を並べた。初回、2死三塁のピンチを招いたが、A・マルティネスを外角低めいっぱいのカットボールで三振に仕留めて切り抜けると、二回以降五回まで1安打に抑える安定した投球を披露した。

 1点リードの六回は2死から連打を浴びて一、三塁とされたが、高橋をインハイの150キロの直球で遊ゴロに打ち取った。「1点差だったので勝ちたいという気持ちでしっかり投げました」と振り返った。

 ピンチを切り抜けると味方が七回に待望の追加点。「点をとってくれたので、自分もしっかり0に抑える気持ちと、ありがとうございますという気持ちでマウンドに上がりました」

 森下は10勝3敗、防御率は1・908となり、中日・大野雄の1・906に次いで僅差の2位に浮上。タイトルも視野に入り「ここまできたら取りたいなという気持ちもあるんですけど、自分が任されたところでしっかり投げたいと思います」と笑顔を見せた。

 新人王を争う巨人・戸郷は8勝6敗、防御率2・92。勝ち星、防御率で大きく差を広げた。

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