広島・石原慶幸が引退発表 愛されたK・ジョンソンとの黄金バッテリー

 広島・石原慶
 完封勝利を飾り、石原慶とがっちり握手を交わすK・ジョンソン=2019年7月
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 広島は12日、石原慶幸捕手(41)が今季限りで現役を引退することを発表した。

 県岐阜商高から東北福祉大を経て、2002年ドラフト4位で広島入り。2008年から4年連続で100試合以上に出場するなど、長く正捕手として活躍した。

 晩年はK・ジョンソン投手(35)の女房役として活躍した。来日1年目となった2015年。ジョンソンは3月28日のヤクルト戦(マツダ)で来日初登板し、1安打完封勝利という鮮烈なデビューを飾った。その試合でバッテリーを組んだのが石原慶だった。

 高いキャッチング技術と巧みなリードで新助っ人を支え、そこから信頼を勝ち取ると15年は登板した28試合の全てでスタメンマスクをかぶった。

 よきパートナーとして新外国人を先導した。その年、左腕は14勝7敗、防御率1・85の成績を残し、セ・リーグの最優秀防御率のタイトルを獲得した。

 翌年の16年は15勝7敗、防御率2・15をマーク。外国人投手ではバッキー(阪神)以来、52年ぶり2人目となる沢村賞を獲得した。自身も広島の25年ぶりの優勝が評価され、ベストナイン、ゴールデングラブを受賞。いつしかジョンソンと石原慶は黄金バッテリーと評されるようになった。

 その後、石原慶は徐々に出場機会が減るもジョンソンの登板日の大半はスタメン出場するなど長きにわたって支えた。

 今年は4連敗中だったジョンソンの“救世主”となるために8月20日のDeNA戦で女房役に抜てきされ、今季初コンビを組んだが、勝利はつかめなかった。

 しかし、左腕から「イシ」という愛称で呼ばれるほど、固い絆で結ばれた二人。チームから絶大的な信頼を寄せられたコンビの姿は広島ファンに長く愛された。

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