広島・西川、ド派手復帰祝い猛打ショー!1軍復帰即、47日ぶりスタメンで大暴れ

 5回、2点適時内野安打を放つ西川
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 「広島7-4ヤクルト」(11日、マツダスタジアム)

 頼れる鯉のヒットメーカーが、強烈なインパクトで復帰戦を飾った。コンディション不良により、8月25日のDeNA戦を最後に戦線を離脱していた西川が1軍復帰を果たし、今季初の5番で出場。1イニング2安打を含む3安打2打点で自身の復帰を祝った。長打力にもこだわるというテーマをもって、残り24試合、鯉党のために駆け抜ける。

 鮮烈なカムバックショーだった。以前までとは違う大勢のファンで埋まったマツダスタジアムの景色。西川は試合後、その久々の眺めをかみしめながら、観客席に手を振って鯉党の声援に応えた。「若干緊張もした。お客さんも増えているし、野球が久々にできて楽しかった」とプレーできる喜びを口にした。

 打者一巡の猛攻の起点をつくった。1-0の先頭で迎えた五回。小川から中前打を放つと頼れる男の復帰戦を歓迎するかのように、打線がつながった。そして同じイニングの5-0からの第3打席。2死満塁では2番手・久保の初球を捉えた。鋭い打球は三遊間深くへと転がり、遊撃への2点適時内野安打となった。「飛んだところが良かった。結果は最初にしてはまあまあ」と謙遜するも、佐々岡監督は「全く問題なかった。先頭で出たり、最後は大きな2点安打。やはり彼の存在は大きい」とたたえた。

 まさかの事態となった。8月25日のDeNA戦でスタメン出場するも途中交代。翌26日にコンディション不良のため、今季初めて出場選手登録を抹消された。そこまで打率・318、4本塁打、23打点の好成績を残していたヒットメーカーの離脱は大きな痛手となった。

 しかし、西川は「まずはきっちり治す。中途半端に治して上がるのは良くない」と治療に専念。リハビリ期間は「試合を見るとバットを振ってしまう」と野球と程良い距離を保ち、早期復帰への思いをグッとこらえながら順調に調整を重ねた。

 そして47日ぶりにスタメンに復帰。今季初の5番に座った。八回には先頭打者で二塁内野安打。6度目の猛打賞を記録した。離脱中は大盛や宇草らの若手が活躍した。「2軍でもいい選手がいる。でも焦らずにいこうと思っています」とライバル登場も泰然自若の構えを見せる。

 チームは2カードぶりのカード勝ち越しを決め、借金は9となった。残りは24試合。「テーマを持ってやろうと思う。長打力にこだわっていきたい」と意気込む背番号63が戦線を離れた悔しさを力に変え、思う存分暴れ回る。

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