広島・ドラ2宇草、プロ初安打&初盗塁 昇格即初スタメンで期待に応えた!

 7回、松山の適時打で生還する二走・宇草
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 「広島4-4阪神」(6日、マツダスタジアム)

 広島が延長十回に1点を奪い、引き分けた。そんな中、ルーキーが確かな爪痕を残した。ドラフト2位・宇草孔基外野手(23)=法大=がプロ初昇格即スタメン出場し、初安打&初盗塁をマークした。五回に左中間二塁打を放つと、七回には二盗を決めた。大盛ら若鯉が台頭するチームに、また新たな風を吹き込んだ。

 快音を響かせた打球が左中間を抜けると、鯉党は立ち上がって拍手を送った。二塁塁上でベンチからの祝福を受けた宇草は、少しはにかんだ表情を見せて声援に応えた。

 この日、1軍に初昇格し、即スタメン出場。第1打席は果敢に初球を打ちにいったが二ゴロ、第2打席は三ゴロに倒れた。しかし、五回2死走者なしで迎えた第3打席だ。「三振をしないことはファームでやってきたこと。それだけはしないように食らいついていこうと思いました」。フルカウントから青柳の真ん中141キロツーシームを強振し、左中間へ二塁打を放った。プロ初安打に「もちろんうれしかった」と喜びをかみしめた。

 必死に練習に励んだ。春季キャンプは1軍に帯同したが、開幕1軍はつかめなかった。それでも自粛期間中は「引き出しを増やして自分のものにしたい。恐れずに挑戦していくことが大事だと思う。打つためなら何でもする」と新たな打撃論を取り入れるなど、さらなる打力向上を目指して努力を続けた。

 その積み重ねが実を結んだ。ここまで2軍で54試合に出場。打率・281、2本塁打、15打点の成績を残し、1軍切符をつかんだ。

 法大では1年からベンチ入りしたが、レギュラーとして台頭し始めたのは打撃フォームを変えた大学3年秋からだった。そのまま好調を維持して4年春にはベストナインに選出された。変化を恐れずにいいものは試して受け入れようとする吸収力の高さが持ち味だ。

 チームは延長十回に追いついたものの、あと一本が出ずに引き分けた。これで延長戦の成績は1勝2敗9分けとなった。しかし、若鯉の台頭は広島にとって明るい材料だ。パンチ力と50メートル走5秒8の俊足が持ち味のルーキー。七回には四球で出塁し、プロ初盗塁となる二盗も決めた。「課題はいっぱいある。試合に出続けてチームの勝ちに貢献することが目標です」とさらなる飛躍を目指し、アピールを続けていく。

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