「カープ坊や」の生みの親が描いた幻のキャラクター「勝鯉くん」がTシャツで復活

 カープのマスコットキャラクターといえば「カープ坊や」。初優勝を果たした1975年、カープ球団が公募して誕生したもので、以来、カープファンに愛され続けている。

 この「カープ坊や」を描いたのがイラストレーターとして活躍しているガリバー岡崎こと岡崎福雄さん(73)=広島市在住。当時、岡崎さんは「カープ坊や」とともに、鯉をモチーフにした、もう一つ別の作品も応募していた。この作品は落選となり、その後は日の目を見ることなく、お蔵入りとなっていたが、今秋、45年の時を越えてTシャツで復活した。戦国武将の采配(指揮棒)を携えた勇ましい鯉で、名前は「勝鯉(しょうり)くん」と名付けられた。

 「勝鯉くん」がプリントされたTシャツを制作したのは、JR広島駅とマツダスタジアムを結ぶ通称「カープロード」にあり、カープファンが集う飲食店として知られた「スポーツファンベースヒロシマ」の岡村秀幸オーナー(58)。コロナ禍による経営難で8月下旬に閉店したが、現在は期間限定で広島市の地下街「紙屋町シャレオ」の西通りに場所を移して営業している。

 ただ、シャレオでの営業は日本シリーズ終了まで。その後の予定は決まっていない。岡村オーナーの「もう一度、カープロードで店を復活させたい」という思いは強く、再オープンへ向けた資金を集めるために、岡崎さんの協力を得て制作したのがこのTシャツ。「カープロード応援Tシャツ」という商品名で発売を開始した。

 岡崎さんは「懐かしい思い出がある作品です。カープ坊やと同じように、時が経っても色あせないベーシックなデザインで仕上げているので多くの人に親しんでもらえるのでは思っています。店が再オープンし、カープロードも盛り上がっていくきっかけになれば」と語る。岡村オーナーも「岡崎さんのご理解を得て、今回、幻のキャラクターを復活させることができました。ぜひ皆さまに購入していただき、もう一度、カープロードで営業したい」と熱い思いを語った。店の屋号も「広島勝鯉」に変える予定という。

 価格は3000円(税込み)。サイズは子供用とS~XXL。カラーは赤と紺の2種類。「勝鯉くん」の入ったマスクも販売している(300円)。ファンベースヒロシマほか、カープロード沿いの飲食店でも販売中。通販のアマゾンでも購入できる。商品の問い合わせは岡村オーナー(TEL080・3517・7262)まで。

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