広島 連勝も激震!エース大瀬良 今季絶望的…“断腸の思い”で右肘ねずみ除去手術

 「広島9-2中日」(16日、マツダスタジアム)

 広島は16日、大瀬良大地投手(29)が群馬県館林市内の病院で「右肘関節鏡視下遊離体摘出・骨棘切除・滑膜切除」の手術を受けたと発表した。全治などの詳細は明かされなかったが、今季中の復帰は絶望的だ。勝ち頭として期待されたK・ジョンソンも2軍調整中。チームは助っ人左腕に加えて大黒柱も欠き、5位からの巻き返しを目指して残り試合を戦うことになった。

 激震が走った。球団は、コンディション不良のため今季2度目の出場選手登録を抹消された大瀬良が、右肘の手術を受けたと発表した。術名は「右肘関節鏡視下遊離体摘出・骨棘切除・滑膜切除」。いわゆる“ねずみ”などの除去だ。

 今季は一度ではなく、複数回に渡って検査を受けてきたという。手術に至った経緯を問われた松原チーフトレーナーは「総合的に、痛みも状況も、パフォーマンスを含めベストな方法を選んだ。一番良い方法、時期を考えた結果」と説明した。

 退院時期や復帰のメドについて、同トレーナーは明言を避けた。それぞれの状況に応じて復帰までの期間は異なるが、一般的には復帰まで3カ月程度を要するとみられる。今季は残り約2カ月。シーズン中の復帰は絶望的だ。

 大瀬良は7月24日のDeNA戦(横浜)で2回4安打2失点で降板。翌25日に出場選手登録を抹消された。その後、1軍復帰を果たしたものの、9月5日のDeNA戦で3回1/39安打8失点で降板。2試合連続で4回を投げきれなかった。制球力を欠き、球威も本来とはほど遠かった。右肘の異変を感じながらも、懸命に上がったマウンドだったかもしれない。

 翌6日に抹消された右腕は、8日にリハビリ組の3軍に合流した。約1時間半、アイシングや超音波での治療。その後、報道陣の取材に応じ「検査結果が出るまで何とも言えないが、やれることをこつこつ頑張ります」と前を見据えていた。

 チームはこの日、中日に勝利した。残りは46試合。大黒柱を欠いた状態で5位からの巻き返しを目指すことを余儀なくされた。佐々岡監督は「早く治して帰って来てほしい。それがいつになるかわからないけど」と話した。

 チームのことを誰よりも考える大瀬良にとっては悔しい手術に違いない。松原トレーナーは「チームを離れるのを一番、嫌がる。責任感が強い。断腸の思いだったと思う」と思いやった。続けて「来季には間に合うか?彼もそのつもりだし、われわれもそのつもり」と言った。エースの試練をチーム全員で後押しして行く構えだ。

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