カープ・野村「真骨頂」の投球で3勝目 佐々岡監督53歳誕生日を祝う快投
「DeNA2-4広島」(26日、横浜スタジアム)
横浜で笑顔の花が咲いた。ナインとエアタッチを交わす表情にも充実感がにじむ。広島・野村祐輔投手(31)が持ち味を惜しみなく発揮しDeNA打線を手玉に取った。8回6安打2失点でつかんだ3勝目だ。
「自分らしい投球ができた。球数を少なくしてゴロを打たせて取れた」
四隅に正確に投げ込み凡打させた。失点は五回、梶谷に浴びた右越え2ランのみ。回の先頭打者を全て抑える事でリズムに乗った。七回は3者連続三振。「真骨頂を見せてくれた。言う事はない」と佐々岡監督。勝利を呼び込んだ投球に目尻を下げた。
この日は指揮官の53歳の誕生日だった。国内FA権を取得して迎えた昨オフ、電話でチームの力になってほしいと言葉を掛けられた。記念星を贈り「すごく良い形で勝てたので良かった」と右腕。佐々岡監督も「勝利で誕生日を祝ってくれた。素直にうれしかった」と選手に感謝した。
登板前のルーティンとして体に清めの塩を振る。今年は春季キャンプで痛めたふくらはぎだ。「1回でも多く投げられるように」と前を向き力を込めた背番号「19」。今後13連戦など過密日程が続くスケジュールで浮上へのカギは先発陣の安定感。マウンドに立ち続けて勝利を呼び込む。