カープ・遠藤 味方エラーもクールに力投「ゾーンで勝負できたのは合格点」
「阪神2-2広島」(16日、京セラドーム大阪)
味方のエラーに取り乱すことなく、ポーカーフェースで黙々と腕を振った。広島・遠藤淳志投手(21)が85球を投げ、6回4安打2失点(自責0)の力投で試合をつくった。
初回、先頭の近本の遊ゴロを田中広がファンブル。安打と四球で無死満塁のピンチを招くと大山の二ゴロ併殺の間に先制点を許した。なお2死三塁からボーアにバットを折りながらも力で右前に運ばれ、追加点を許した。
ただ、その後は回を重ねるごとに調子を上げていった。伸びのある直球を軸に阪神打線から凡打の山を築いた。失策や四球で先頭を出す場面もあったが、リズムのいい投球で二回以降はわずか2安打。三塁を踏ませない好投を見せた。「カーブと真っすぐで打者のタイミングを外した。しっかりとゾーンで勝負できたので、そこは合格点だと思う」と胸を張った。
暑さ対策もばっちりだ。塩分やミネラルをしっかりと補給。入浴方法を工夫したり、大瀬良に疲労回復の方法を聞くなどして体調管理に努めており、入念な準備がこの3戦好投という結果に結びついている。
チームは引き分けも中日が勝ったため最下位に沈んだ。「上に向かっていかないといけない。全員で喜んでいけるように頑張っていきたい」と巻き返しに燃える若武者がチームを支えていく。