広島 今季初登板の野村が6回5安打1失点 勝敗つかず

 力投する野村(撮影・高部洋祐)
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 「阪神-広島」(22日、甲子園球場)

 今季初登板初先発した広島の野村は、6回を投げ5安打1失点でマウンドを降りた。勝敗はつかなかった。

 初回、先頭の糸井にはカウント1-2から、内角低めに直球を決めて見逃し三振。立ち上がりから、低めへの制球力がさえた。

 二回は1死から連打で一、二塁のピンチを迎え、その後2死満塁とされたが無失点。三回は1死三塁からサンズに同点の適時二塁打を許したが、なおも1死二塁と勝ち越しのピンチでは後続を寸断して、勝ち越し点は与えない。落ち着き払ったマウンドさばきは、さすがだった。

 直球にカットボール、スライダーを低めに集める丁寧な投球。時折110キロ台のカーブで緩急を付けながら、五回と六回は2イニング続けて三者凡退と危なげなくアウトを重ねた。

 野村は春季キャンプ序盤に右ふくらはぎを痛め、開幕は2軍スタートだった。チームの先発陣は、エース・大瀬良以外は安定感を欠いている現状。その中にあって、実績ある右腕の復帰は何より明るい材料だ。

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