広島・佐々岡監督 「決められなかった」守護神、開幕延期の期間で固める

 「オープン戦、広島0-6ソフトバンク」(15日、マツダスタジアム)

 広島は15日、オープン戦を5勝5敗2分けの6位タイで終えた。佐々岡真司監督(52)は12試合を総括し、ブルペン陣の再整備を課題に挙げた。新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため、20日に予定されていた公式戦開幕は延期。最短で4月10日シーズンインを見据え、定まらなかった守護神を軸とした勝利の方程式を3月いっぱいをメドに固めていく。

 開幕日が見えないまま、オープン戦12試合が終わった。佐々岡監督はこれまでの戦いを総括し、投手陣を課題に挙げた。中でも守護神については「開幕の延期が分かっている中でいろいろ試した。決められなかった」と言葉を紡いだ。

 抑えはスコット、DJ・ジョンソン、フランスアが候補。スコットは6試合で防御率3・00と安定感があった。一方でDJ・ジョンソンは5試合で防御率7・71。直球が乱れ、打ち込まれる場面が目立った。最有力だったフランスアは体調不良のため、8日から全体練習を休んだ。

 新型コロナウイルスの感染拡大の状況次第になるが、最短で4月10日の開幕が検討されている。当初、シーズンインが予定されていた3月20日以降は練習試合を行い、新たな開幕に向けてチームを仕上げていく。

 「4月に入ってからはね」と指揮官。最短スケジュールでの開幕を想定すると、3月いっぱいをメドに役割を固めたいとの考えを明かした。

 フランスアはこの日からチームに再合流し、キャッチボールやノックなどで調整した。16日の投手指名練習にも参加し、その後は練習試合で登板予定だ。開幕延期を受け、延長戦となったサバイバルレース。指揮官は猛アピールを求めている。(市尻達拡)

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