広島ピレラ2安打&好走塁 守備ではポロリも前向き「早く慣れたい」
「オープン戦、DeNA7-1広島」(11日、横浜スタジアム)
青空の下、広島の新助っ人が走攻で躍動した。ホセ・ピレラ外野手(30)が2安打&好走塁。「気温も上がってヒットも出ている。調子はいい」と笑顔を見せた。
初回、1死から先発の上茶谷が投じた3球目。高め直球を打ち返した。打球は美しい放物線を描いて中堅フェンスを直撃。二塁打となり、好機を演出した。また、三回にも2死から上茶谷の146キロ速球に反応し、左前にライナー性の安打を放った。
走塁も光った。三回2死から左前打で出塁すると、続く西川の中前打で一気に三塁へ。「試合勘を感じて。次の塁に進めると信じて走っている」。自らの感性で迷うことなく全力疾走で駆け抜け、三塁に滑り込んだ。
残る課題は守備だ。五回からは左翼の守備に就いたが、六回に柴田の平凡な左飛を落球。無死二塁のピンチを招いた。「初めての球場で難しい。確認しながら早く慣れたい」と振り返った。
守備練習に時間を費やせる点を考えれば、開幕延期はプラスだ。高ヘッドコーチは「捕るのは下手ではない。スローイングだけ。コツをつかんでくれれば」と期待を寄せる。
10日に続き2番での出場となったが「打順は関係ない。仕事を見つけて結果を出すだけ」と話す背番号10。課題の守備を克服し、レギュラーの座をたぐり寄せる。