広島・会沢、K・ジョンソンとのコンビいけるゾ 昨季は1試合も…全球種使い好リード
「オープン戦、広島14-2阪神」(23日、コザしんきんスタジアム)
信頼の証しだった。八回が終わると、広島・会沢はK・ジョンソンに肩を抱かれながらベンチに下がった。昨季は1試合しか組まなかったバッテリー。今季は数多くコンビを組むための第一歩を踏み出した。
対外試合初登板の助っ人を、全球種を使ってリードした。「KJは大きいカーブが有効」。八回は左右にかかわらず打者5人中3人にカーブのサインを出し緩急を織り交ぜた。3回2安打1失点(自責点0)。積極的にコミュニケーションを図り、持ち味を引き出した。
佐々岡監督はK・ジョンソンの女房役について「それも踏まえてやっている」と期待を寄せる。左腕も「イシ(石原慶)と同じくらい信頼している。投げたい球のサインをたくさん出してくれて満足している」と充実感をにじませた。
バットでは、左中間を破る適時二塁打を含め3安打1打点と暴れまくった。「追い込まれてからの変化球への対応だとか。内容、結果とも良かったと思う」と会沢。攻守で大きな存在感を示した一日になった。
キャンプは最終盤を迎え、開幕までも1カ月を切った。ペナント奪回を目指すシーズン。背番号「27」が、強いリーダーシップを発揮しながら扇の要としてチームをけん引していく。