広島・正随 特大130メートル弾 高校先輩の中田“金言効果”実カ~ン!!
「広島春季キャンプ」(2日、日南)
日南の風を切り裂いた。初めて投手が登板したフリー打撃で、広島・正随優弥外野手(23)がパンチ力を見せつけた。ローテ入りを狙う山口から2本の柵越え。1本は左中間の最深部へ推定飛距離130メートルの特大弾。持ち味を存分に見せつけた。
投手の生きた球と対峙(たいじ)するのは今春初。山口の直球に「最初は無駄な力が入った」と詰まる場面があった。それでも対応力を発揮。15球目を外野芝生席に運ぶと、26球目も完璧に捉えた。
オフは長所を伸ばすため、大阪桐蔭の先輩である日本ハム・中田に弟子入り。大阪市内で自主トレを共にした。「打つときに胸を見せずに我慢することや右肘の使い方などを教えてもらった」。この日の柵越えは、金言を意識してバットを振ってきた結果だった。
朝山打撃コーチは「中田のところに行って、バットの入り方が良くなった。あとは真っすぐを待ちながら、甘くなった変化球を捉えられるかが大事になってくる」と力を込めた。
左翼方向だけでなく、右翼方向への長打を強く意識しながら練習に励んでいる。「対ピッチャーになったときに、それができたら良い。強みになる」。9、10日には紅白戦が予定されている。結果を残し、沖縄2次キャンプ行きの切符を手にしてみせる。