広島・ドラ1森下、ド緊張初ブルペン 松田オーナー&佐々岡監督の前でオール直球29球
「広島春季キャンプ」(1日、日南)
広島のドラフト1位・森下暢仁投手(22)=明大=が1日、予定通りキャンプ初日からブルペンに入った。捕手はチーム最年長の石原慶。いきなりベテランとの初コンビに「かなり緊張しました。石原さんが受けてくれるなんて」とドキドキのデビューになった。
捕手を立たせて19球、座らせて29球を投げ込んだ。石原慶の後方からは松田オーナーや佐々岡監督らが熱視線を送っていた。それでも「石原さんのミットしか見えなかった」と集中力もマックス。ひたすらに右腕を振った。
全て直球だった。カーブなどを織り交ぜる選択肢がある中、真っすぐにこだわった。「直球を投げられないと、変化球がついてこないという感覚がある」。投手としての自負があった。
マイペースで調整しながら、徐々にギアを上げていく。状態次第で9、10の両日に予定されている今キャンプ最初の紅白戦での登板が見えてくる。「ケガをしないように、一日一日を過ごしていきたい」と前を向いた。
即戦力として大きな期待を背負う。背番号は現役時代に佐々岡監督がつけ、その後は前田健太(現ドジャース)が引き継いだエースナンバーだ。「緊張していたね。早く18番が似合う選手になってほしい」。指揮官の言葉がチームの思いだ。