佐々岡監督誕生、誠也が2冠、バティスタはドーピング違反…カープ10大ニュース

 今年はカープファンにとって悔しい1年になった。大型連勝と大型連敗があるなど、波の大きかったシーズン。リーグ4連覇を逃しただけでなく、4年ぶりのBクラスに転落した。オフには佐々岡新監督が誕生。さらには即戦力右腕、明大・森下の獲得など明るい話題も。デイリースポーツ選定「2019年カープ10大ニュース」をお届けする。

1 リーグ4連覇ならず。緒方監督が退任

2 佐々岡新監督が誕生

3 誠也が首位打者&最高出塁率

4 バティスタがドーピング違反

5 大瀬良、誠也が結婚

6 永川、赤松が引退

7 田中広が大不振で連続出場ストップ

8 森下ドラフト1位で一本釣り

9 菊池、ポスティング申請もカープ残留

10 ドラ1新人の小園が1軍で活躍

次点…G長野が丸の人的補償で加入

 開幕前はこんな結末をだれが予想しただろうか。新井の引退、丸のFA流出はあったものの、巨人から長野を人的補償で獲得し、オープン戦でも新戦力が結果を残すなど、リーグ4連覇へ向けて万全の態勢で開幕を迎えたはずだった。

 しかし、シーズンが始まると大型連勝と大型連敗があり、ジェットコースターのような浮き沈みのある1年に。宿敵・巨人に優勝をさらわれ、土壇場で阪神にも抜かれて4年ぶりのBクラス転落。緒方監督は責任を取って退任した。

 誤算はいくつかあった。攻撃では1番・田中広の大不振だ。開幕から1割台の低打率に苦しんだ。緒方監督も我慢強く1番で起用し続けたが、ついに6月20日のロッテ戦(マツダ)でスタメンから外し、15年4月1日に始まったプロ野球歴代6位の連続フルイニング出場が635試合でストップ。翌日の試合は出場機会がなく、連続試合出場も636で止まった。8月下旬には「右膝半月板部分切除手術」を受けた。

 優勝争いが大詰めに差し掛かった8月下旬にはバティスタのドーピング違反が判明。NPBから6カ月の出場停止処分が科された。主に3番を打ち、26本塁打、64打点を記録していた長距離砲の離脱は逆転Vを目指すチームに水を差し、大きな痛手にもなった。

 苦しい戦いを強いられる中、シーズン通して活躍したのが今季から背番号1を背負った鈴木。勝負強い打撃でプロ7年目で初タイトルとなる首位打者(打率3割3分5厘)と最高出塁率(4割5分3厘)の2冠に輝いた。また、鈴木から背番号51を受け継いだドラ1高卒ルーキーの小園も田中広の不振を受けてチャンスをつかんだ。スタメンにも起用されるなど58試合に出場。初球から狙っていく積極的な打撃で40安打、4本塁打を記録。非凡な才能を発揮した。

 球界の秋は“去る人・来る人”の季節でもある。長年、守護神を務めた永川、胃がんからの復活を目指した赤松が引退を決め、ファンに別れを告げた。緒方監督の後を受けて佐々岡監督が誕生。チーム再建を託された指揮官は早速、大仕事をやってのける。ドラフト会議で明大・森下の獲得を松田オーナーに直訴。競合必至とみられた即戦力右腕の1本釣りに成功した。また、メジャー移籍を目指してポスティング申請していた菊池はカープ残留を発表した。

 12月にはおめでたいニュースも飛び込んできた。鈴木がキャスターの畠山愛理と、大瀬良はタレントの浅田真由と挙式。鈴木は契約更改でも大幅昇給を果たし、2億8000万円でサイン。大瀬良もチームの日本投手最高年俸1億7500万円に。佐々岡監督の胴上げへ、公私に充実する4番とエースにかかる期待は大きい。

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