松山 不動の5番で初の大台100打点誓う 来年は「開幕アタマから」

 広島・松山竜平外野手(34)が17日、大分・由布院市内で行われている湯布院リハビリキャンプで、来季5番で100打点を目標に掲げた。今季は開幕5番でスタートしたが、打撃不振に陥り、不本意なシーズンに終わった。巻き返しを図る来季。“不動の5番打者”として打点を稼ぎまくり、V奪回に貢献する。

 強い決意が松山の言葉にはこもっていた。与えられた仕事をシーズン通して全うすることが使命と心に留める。視線の先にある来季、「とにかくしっかり、開幕アタマから(スタメン)」と闘志を燃やした。

 「5番・一塁」で開幕を迎えた今季。不調もあり、前半戦は打率・190で折り返した。後半戦こそ持ち直したが、結局打率・259、6本塁打、49打点。不完全燃焼の1年となった。巻き返しを目指す来季へ「(打撃3部門は)全体的(に上げたい)。ふがいないシーズンだったので」と力を込める。

 バットマンとして、5番で役割を果たしたい思いも大きい。首脳陣は今季途中から3番を務めていた鈴木を、来季4番に戻す構想を持つ。新任の朝山打撃コーチは「誠也の周りをしっかりと固めたい」と話しており、松山について「誠也の後、絶好調ならね」と明かす。背番号55も「自分もやらないといけない。期待に応えないと」と自覚を口にする。

 5番に座ればこだわるのは打点だ。これまでの最多は17年の77だが、目指すのは自身初の3桁の大台。「もちろん目標にしている。それくらいは稼ぎたい。誠也も自分で決めたいというのがあるけど、後ろにつなぐ意識が強い。つないでくれたチャンスでかえせるようにしたい」。今季首位打者と最高出塁率に輝いた男の次打者で勝負強さを発揮すれば、相手に脅威を与えられるはずだ。

 14日まで参加した日南秋季キャンプでは一塁で連日の早出特守に励んだ。打撃面も右足を大きく上げていたフォームからすり足気味に変え、「イメージは無駄のないフォームで、イチローさん。しっかりアジャストして、しっかり形にしてアピールしたい」と向上心は尽きない。

 4年ぶりにBクラスとなった今季から、V奪回へ-。「個人個人(バラバラに)にならないこと」と説いた来季プロ13年目。今季味わった悔しさを糧に、挽回の2020年へ歩を進める。

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