龍馬 プロ初先頭打者弾「いい先制点になった」 サヨナラのお膳立ても

 「広島2-1巨人」(21日、マツダスタジアム)

 鮮やかな先制パンチが、真っ赤に染まるマツダスタジアムを歓声の渦に巻き込んだ。広島・西川がチーム今季初、そして自身初の初回先頭打者弾となる6号ソロ。1番打者として最高の結果をもたらし、「新鮮ですね。いい先制点になって良かったです」と柔和な笑みを浮かべた。

 直球を2球、チェンジアップを1球見逃したカウント1-2からの4球目だった。「追い込まれていたけど、真っすぐはどうにかなるかなと」。桜井の内角高め145キロ直球を迷わず振り抜き、右翼席へと運んだ。延長十回無死一塁ではきっちり犠打を決め、鈴木のサヨナラ打につなげる仕事も遂行した。

 後半戦初戦から6試合全て「1番・中堅」でスタメン出場。さまざまな打順を経験してきている中、「まだあまりしっくりきてないけど、勝てているからそれが救い」と話すが、4試合で先頭打者として出塁を記録。「初回先頭で(塁に)出られれば」という役割を果たしている。

 後半戦の大まくりへ向けて、価値ある同一カード3連勝。「大きいでしょ。(相手は)首位なんでね」とうなずいた西川。今後も期待に応える働きをしてくれるはずだ。

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