ドラ1小園、ロッテドラ1藤原待ってろ!19日練習試合で黄金ルーキー競演

 「広島春季キャンプ」(13日、日南)

 広島が宮崎県日南市の天福球場で行っていた春季キャンプを打ち上げた。ドラフト1位・小園海斗内野手(18)=報徳学園=は、ケガもなく順調に完走した。チームは15日から沖縄で2次キャンプに臨む。19日の、ロッテとの練習試合(コザ)では若鯉も出場予定。中学時代のチームメートでドラフト1位・藤原(大阪桐蔭)との対戦を心待ちにした。

 日南キャンプ最終日は、あいにくの雨空。小園は室内練習場でフリー打撃を行い汗を流した。初日からハードメニューをこなし無事に完走。高卒とは思えない体の強さと潜在能力の高さを存分に印象づけた。

 「トップレベルの、3連覇したチームの中で練習をやらせてもらった。感謝したいし、たくさんの経験ができて良かった。先輩たちにも声をかけてもらいチームにもなじめたと思う」。充実の13日間。疲れも見せず前を向いて振り返った。

 前評判通りの守備力に加え、打撃でも強い印象を残した。前日12日のシート打撃では“初安打”。大瀬良の伝家の宝刀カットボールを中前へ運んだ。それ以前の実戦でも安打こそなかったが、芯で捉え鋭い打球を放つ打席が目立った。評価はうなぎ上りだ。

 球団では異例といえる高卒野手の1軍キャンプスタート。成長し続ける18歳に緒方監督は目尻を下げる。「実戦に入っても周りの選手と違和感がない力を見せている。沖縄でも1日、1日を積み重ねいろいろ吸収してほしい」と言葉を紡いだ。

 沖縄では心待ちにしていた初対戦がある。19日のロッテとの練習試合には、向こうのドラフト1位・藤原が帯同する予定だ。中学時代は共に「枚方ボーイズ」で全国制覇を経験。兵庫、大阪と別れた高校時代は、意外にも練習試合を含め対戦経験はないという。

 家族同士でも仲が良く、年明けは両家で京都へ旅行へ出掛けた。「楽しみです。それまでにケガをしないようにしないと」。小園は白い歯をのぞかせながら声をはずませた。指揮官は「特別扱いはしない。競争の中でやってもらう」とした上で「実戦には出てもらおうと思っている」と出場を示唆した。

 チームはこの日、宮崎空港からチャーター機で沖縄入りしたが、若鯉は16日の卒業式に参加するため別便で移動。卒業式後に再びチームに合流する。

 「チャンスを頂いているので全力でプレーしたい」と力を込めた黄金新人。無限の可能性を秘める。一つのプレー、成功や失敗が、小園を日本一の遊撃手に育てていく。

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