田中 初3割宣言「絶対的な数字」1番死守&フルイニング出場でチームを導く

 広島の田中広輔内野手(29)が19日、沖縄・恩納村の赤間ボールパークで楽天・今江や弟の巨人・俊太らと行っている合同自主トレを公開。今季の目標に自身初となる打率3割到達を掲げた。昨季は不調により1番を外れたことがあった。結果を残し続け全試合1番でフルイニング出場し、チームをリーグ4連覇と日本一へと導く。

 1番を守り続けるためには成し遂げなければならない数字がある。南国の地で田中広がはっきりと目標を掲げた。これまでは「変わっていくものは追い求めたくない」と、日々変動する打率については数値目標を口にしたことはなかった。今年は違う。自身初となる打率3割到達をハードルに設定した。

 「フルイニング出場して3割を打ちたい。レギュラーとして出る限りは、絶対的な数字を残さないと。去年は悔しい思いをした。周りに何も言わせない結果を残す」

 苦い記憶はリーグ3連覇を達成した昨季。シーズン打率・262で、不調の8月には7番に降格した。「ずっとやってきてやりがいがあるしプライドもある」。チームは今季も聖域を設けない方針を貫く。結果を出し続けることが打順を守ることになる。

 大台突破へのカギは昨季118個だった「三振」と位置づけた。「まだ3桁ある。例えばこれが30個減ったらその半分がヒットになるかもしれない」と力を込めた。バットに当たれば内野安打の可能性がある。持ち味の積極性を維持しながら三振数減を目指す。

 「左肩を早く出さない。僕は早く出る癖があるので、それを遅らせられるようにしたい」。そのために、現在は球界屈指のヒットメーカーである西武・秋山の打撃論に挑戦している。秋山は昨季パ・リーグで最も多い685打席に立ちながら三振数は96個だった。昨年11月の日米野球でチームメートになった際に質問攻めにし、その理論に感銘を受けたのがきっかけだという。

 沖縄ではフォーム固めの真っ最中。「速い球を打つと飛ばしたくなる」と、マシン打撃などは一切行わずティー打撃時に左肩を押さえたりするなどしている。この日は体調を整えるためランニングなど軽めの調整で終えたが「映像を見たらきれいにバットが振れている」と手応えを感じ始めている。

 5年連続となった沖縄での合同自主トレは25日まで。「まずは体に染みこませないといけない」と前を向いたバットマン。自らを信じて、取り組み続けるだけだ。

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