永川、38歳シーズン来季こそ完全復活 今季ブレークのフランスアに刺激

 広島・永川勝浩投手(37)が15日、プロ17年目となる来季へ完全復活を誓った。今季は2年ぶりに1軍昇格を果たし、22試合に登板した。すでにマツダスタジアムで自主トレをスタート。シーズン途中に支配下登録されたフランスアに刺激を受け登板増を目指す。

 晴れやかな顔つきが自主トレの充実度を物語っていた。昨年10月に受けた左膝クリーニング手術から約1年が経過。永川は「今年はスクワットもランニングもできる。昨年と違って膝を鍛えられる。今年は鍛えがいがあって、楽しい日々を送れています」と笑った。

 今季は22試合の登板で2勝0敗、防御率4・82。7月22日巨人戦(マツダ)では2年ぶり白星を飾るなど、投手陣が苦しんだ夏場にセットアッパーへ返り咲いた時期もあった。

 「最初の方はいろんな意味で勝負できた。ダメだったらやられるのも分かった。いい時と悪い時の差が出てしまうのが昔からの悪い癖。まだまだ改善する余地はあるので、来年も勝負できると思う」

 12月に38歳となるが、モチベーションは高いままだ。来季の目標を問われると「中継ぎなので投げてナンボ」とキッパリ。今季ブレークしたフランスアを例に「フランキーは必要とされたから投げさせてもらえた。僕も年とか関係なくいっぱい投げさせてもらえるような能力を付けたい」と言葉に熱を込めた。

 完全復活を果たせば、14年以来の50試合登板も見えてくる。「年は(投手陣で)一番上になりましたけど、若い子たちを後ろから突き上げられるように頑張りたい」。球団最多の通算165セーブ。かつての守護神が再ブレークを狙う。

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