活発な打線で…丸がまさかの4三振で打率・083 気がかりなその状態
「日本シリーズ・第3戦、ソフトバンク9-8広島」(30日、ヤフオクドーム)
両軍合わせて28安打で17得点。計6発が飛び交った打撃戦を制したのは、ソフトバンクだった。今シリーズ初勝利を飾り、1勝1敗1分けの五分に戻した。
広島は安部、鈴木の2発を含め、相手を上回る16安打。この試合は敗れたものの、驚異的な追い上げで底力を見せつけた。その活発な打線で唯一、気がかりなのは丸の状態だろう。
ここまでの3試合で12打数1安打、打率・083、8三振。この試合はまさかの4三振を含め、5打数無安打に終わった。デイリースポーツ評論家の関本四十四氏は「体が開いてしまって、アウトコースの球にバットが当たらない。シーズン中は外角球を逆方向へ流し、マツダスタジアムの上段にたたき込むことが何度もあった。シーズン終盤も調子を落としていたが、底の状態ではないか」と、解説する。
この試合では三回、2死満塁でミランダの外角チェンジアップに空振り三振。関本氏は「セ・リーグにはいないタイプの先発ミランダに手こずった。巨人のメルセデスより緩急がついていて、低めのボール球に手を出していた。タイミングが合っていなかった」と振り返った。
第4戦目以降へ向けて、関本氏は「ソフトバンクは2戦目まで静かだった柳田が2安打。広島も丸が復調することで、チームはさらに勢いづくはず」と語る。4番鈴木が打率・571と絶好調。それだけに前を打つ丸の復調が、34年ぶりの日本一へカギとなりそうだ。