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新井とともに有終日本一を…「全国広島東洋カープ私設応援団連盟」会長勇退

 右翼席で応援旗を振る新藤会長=マツダスタジアム(撮影・飯室逸平)
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 球団史上初となるカープのリーグ3連覇を万感の思いで見届けたのが、広島カープの応援団でつくる全国組織「全国広島東洋カープ私設応援団連盟」の新藤邦憲会長(70)。今季終了後に会長職から退くことが決まっている。長年親交のある新井も今季限りで引退することになり、「ともに目指すのは日本一の3文字しかない」と力が入っている。

 27年ぶりの地元優勝はマツダスタジアムの右翼席で見届けた。「弱小球団と呼ばれた時代から、ずっと応援してきて、今はマツダだけでなく、どこの球場にいってもカープファンでスタンドが真っ赤になっている。そういう光景を見ると、感慨深いものがある」。緒方監督の胴上げを見つめる新藤会長の目に光るものがあった。

 現在、「全国広島東洋カープ私設応援団連盟」は全国の24の応援団で構成されている。そのなかの一つ、「広島一塁側応援団」の会長を務める新藤さんは、02年に連盟の第2代会長に就任した。球界再編で揺れた04年には本通でカープ存続を訴えるパレードを実施。新球場建設をめぐっては署名活動を展開し、資金集めのために「たる募金」への協力を呼びかけた。「募金箱を持って自転車で街中を走り回った。仙台に募金活動に行った時は、小さい子が『いい球場つくってね』と瓶詰めの小遣いを持ってきてくれた。あの時は涙が出た」と振り返る。

 今季限りで連盟の会長職を退くことになった。理由の一つには健康上の問題もある。73年に「広島一塁側応援団」に入団。以来、太鼓をたたき、重い応援旗を振り続けたことで徐々に体へ負担が蓄積された。数年前から腰に痛みが出て、昨年5月に椎間板ヘルニアの手術を受けた。「これも職業病じゃね」。現在も腰にはチタンボルトが入ったままだ。

 「カープの応援団は永久に不滅。後世に引き継いでいくためにも今年で連盟の会長職に区切りをつけることにした」。来年は相談役として新会長をサポートする立場に回る。ただ、今後も「広島一塁側応援団」のリーダーとしてカープの応援は続けていく。「カープ命でここまでやってきて途中で頓挫したくない。生涯現役という気持ちでこれからも球場に通い続ける。棺おけに片足突っ込むまで頑張っていきたい」

 長年、親交のある新井も今季限りで現役を退く。若手へ道を譲ることも引退を決めた理由の一つだった。「僕と似たような心境じゃね。新井選手の花道をぜひ34年ぶりの日本一で飾ってあげたいし、日本一になってくれれば、僕にとってもこれほど幸せな引き際はない」と話す。

 低迷期を乗り越えたチームは黄金時代を迎えている。「今頃のカープファンはみんなぜいたく言いよる。『強すぎておもろうない』とか『試合前に相手に3点あげたらいい』とか。なかなか勝てんかった昔を思い出してみんさい」と笑った。17日から始まるCSファイナルS、そして日本シリーズへ。全国のカープ党を束ねてきた新藤会長にとっても集大成の戦いとなる。

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