西岡が戦力外 前代未聞のフライング公表 現役続行の意向…ファン&指導者へ感謝

 「広島1-0阪神」(2日、マツダスタジアム)

 阪神の西岡剛内野手(34)が2日、自身のインスタグラムで1日のDeNA戦後に戦力外通告を受けたことを発表した。今後については現役続行の意思を示しており、阪神ファンや指導者へ感謝の思いを長文でつづった背番号5。球団とは話し合いの途中で、過去に例のない形での衝撃告白となったが、谷本本部長は本人の意思を尊重する考えを語った。

 昼過ぎに衝撃的な一報が駆け巡った。自身のインスタグラムで1日に戦力外通告を受けたことを公表した西岡。「また新しい経験が僕にはできました」と記し、今後については現役続行へ熱い思いをつづった。

 過去に例のない自身のSNS上での公表。広島戦前にマツダスタジアムで報道陣に応対した谷本球団本部長によると、1日のDeNA戦後、本人に直接、来季の契約を更新しない旨を伝えた。同時に「チームに貢献してくれた選手ですし、タイガースでユニホームを脱ぐ場合はセレモニーの用意などもあります」と引退セレモニーなども打診したという。

 会談の場で西岡は「しばらく考えさせてください」と回答を保留。そのため球団はマスコミへのリリース、戦力外通告に義務づけられているNPBなど関係各所への報告を控えていた。正式な回答を球団が聞く前にインスタグラムで公表したことで、谷本本部長らが球場入り後に最終的な意思確認を行った。

 「本人からは『すみません』という言葉もありました。自分の言葉でファンに伝えたいという思いもあったんだと思います」と本人の考えを尊重する方針を語った谷本本部長。インスタグラムでは現役続行の意思とともに阪神ファン、そして金本監督らお世話になった指導者へ感謝の思いがつづられている。

 試合前、球場へ向かうバスに乗り込む際にはファンから歓声が飛んだ。この日の広島戦には通常通りベンチ入りし、出番こそなかったが代打で準備する姿が何度もモニター映像に映し出された。ネクストサークルまで進んだ際には、ビジターパフォーマンス席が沸くシーンもあった。

 今後の起用法については金本監督ら現場に一任された。選手生命を脅かした度重なる故障に負けず、そのたびに立ち上がってきた背番号5。その強い意志が消えない限り、西岡が挑む場所は必ずある。

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