一岡CSフル回転じゃ 2軍でフル充電「連投はOK」
広島の一岡竜司投手(27)が8日、CSファイナルS(17日開幕、マツダスタジアム)でのフル回転を誓った。3日に出場選手登録を抹消され、廿日市市の大野練習場で再調整。心身共に万全の状態を整えた。9日からは1軍に合流し、マツダスタジアムでの短期決戦へ向けて準備をしていく。
一岡は、すっきりとした表情でマツダスタジアムに荷物を搬入した。3日に出場選手登録を抹消され、2軍でコンディションを整え直した。チームの気遣いに感謝しながら「(調整)期間をもらった。抹消前より良いパフォーマンスを見せたい」と力を込めた。
前日7日には、廿日市市の大野練習場でブルペンに入り。抹消後、初めての投球練習で40球を投げた。「打者が立ってみないとわからない」と前置きしたものの「良かった」とにっこり。直球、変化球とも本来の切れ味が戻っている。
昨年のCSは悔しい思いしか残らなかった。1勝のアドバンテージを含め2勝3敗で迎えたDeNAとの第5戦。3-6の七回から登板し、筒香に左越えソロを許した。終盤で与えた、だめ押しとも言える1点は悔いが残った。
負けたら終わりの短期決戦は、失点を防ぐために早めの継投策も想定される。「連投はOKです」。フル回転して、勝利に貢献する覚悟だ。
今季もぶっちぎりでリーグを制覇。それだけに、CSでもチーム力を示さなければならない。「優勝して良い思いをしたのに、CSで負けて悔しさを持って終わったら元も子もない」。柔らかい表情の中にも闘志をみなぎらせた。