「広島０－４巨人」（４日、マツダスタジアム）

　今季のブレーク男が、一つの区切りに達した。広島・野間がプロ４年目にして初の規定打席到達。終盤に上位打線での起用も増えたことで「（規定打席に）いけるとは思っていなかった。試合に出させてもらって、３連覇できたのが良かった」と率直な思いを口にした。

　今季限りでの現役引退を表明した天谷に代わり二回から左翼の守備に就くと、空振り三振に倒れた八回の３打席目で、今季４４３打席となった。この日は３打数無安打だったが、三回の打席で菅野に１３球を投げさせる粘りも示した。

　特別なシーズンを過ごしている。これまでは守備固めや代走中心のシーズンが続いたが、今季は打力も磨き台頭。丸の故障離脱時にカバーするなど先発出場も増え、リーグ３連覇に間違いなく貢献した。野間自身も「昨年までとは、ちょっと喜び度が違います」とうなずいた。

　残すレギュラーシーズンは７日のＤｅＮＡ戦のみ。現在は１６打席連続無安打中だけに、照準は約２週間後に始まるＣＳファイナルＳだ。「そこに向けていいイメージで入っていけるように、試合に出たら頑張りたい」と言葉に力を込めた。飛躍の年。最後まで突っ走り、走攻守で魅せていく。