誠也&丸、今季6度目アベック弾!新井さんの魂は俺たちが受け継ぎます

 6回、ソロを放つ丸(撮影・高部洋祐)
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 「広島3-11阪神」(5日、マツダスタジアム)

 広島・鈴木誠也外野手(24)と丸佳浩外野手(29)が今季6度目のアベック弾。新井が今季限りでの現役引退を表明した日に、中軸が結果を残した。投手陣の乱調でチームの連勝は7でストップし、優勝マジックは「12」のまま。それでもVロードを突き進み、新井を最高の形で送り出す。

 ベテランへの思いを胸に、鮮やかなアーチをマツダスタジアムにかけた。4番・鈴木が28号2ラン、3番・丸が32号ソロ。だが、新井が今季限りでの現役引退を表明した日を白星で飾ることはできなかった。鈴木は「勝ちたかったです」と唇をかみ、丸は「いつもと別の感情はあった」と険しい表情を浮かべたが、存在感は示した。

 まずは鈴木だ。0-4の一回2死一塁。2ボールから岩貞の142キロ直球に反応し、打球は左中間席へと飛び込んだ。「少し詰まったのですが、よく入ってくれましたね」。3点を追う六回2死では、丸が左翼席へ一発を放り込んだ。「自分のスイングができて、良いポイントでしっかり捉えることができました」。アベック弾が飛び出した試合は今季5戦5勝だったが、6度目にして不敗神話は途切れる形となった。

 ともに背番号25への感謝の意を示す。丸は新井の引退発表に「びっくりしています」とし、「優しいお父さんのような存在です」と語る。どの選手にも愛され、頼られる41歳だ。

 鈴木にとっても特別だ。かつて新井が座っていた4番を、現在は自身が任されている。特に4番を担い始めた昨年、食事に連れて行ってもらったことが一番の思い出だ。「自分を犠牲にしてでも、とにかく走者を進めたり、1点を取りに行く姿勢は、(新井が)帰って来てからずっと見させてもらっている」。旧4番の姿は大きな財産であり、目標にもなっている。

 残り限られたグラウンドで過ごす期間。「4番として出させてもらっているので、少しでも成長した姿を見てもらえるように。最後は日本一になれるように頑張りたい」と鈴木は決意を込める。新井からも会見で「素晴らしいでしょ」と目を細められる存在。頼もしさはこの日、改めて伝わったはずだ。

 チームは2桁失点で大敗を喫し、連勝は7でストップ。優勝マジックは「12」のままだが、球団史上初のリーグ3連覇を飾り、日本一を成し遂げて新井を華々しく送り出す。

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