1番・野間で超機動力野球 広島V3へ「勢いつける」セ界かき回す! 

 広島・野間峻祥外野手(25)が27日、超機動力野球をけん引するリードオフマンへの思いを示した。18日・DeNA戦で今季初めて1番として先発出場。この6試合は「1番・左翼」に定着している。打席では持ち前の積極性と粘りを発揮。走塁面では球界屈指の俊足で相手をかき回し、リーグ3連覇へのラストスパートへ勢いを呼び込む。

 3連覇への歩を着実に進めている中、野間が1番打者として上々の仕事を果たしている。ここ6試合連続でリードオフマンとして先発しており、「出塁率と、粘ってチームに勢いをつけるのが大事なところだと思う」と求める役割を語った。

 不動の1番を担ってきた田中の不振もあり、18日・DeNA戦で野間が15年7月29日・ヤクルト戦以来のトップバッターに座った。1番としては7試合で打率・286、出塁率・344。「広輔さんも際どいところを見ていた」と田中の姿も参考に、出塁率にこだわりを見せる。

 持ち味の積極性を失わず、追い込まれれば何球も粘る。相手バッテリーにとっては厄介な打者だ。「ポイントを近めに置いて、真っすぐはファウルにするぐらいの気持ちで。あっさり終わらず、全球種を投げてもらえれば後ろに伝えていける」。出塁を重要視しながら、先頭打者として意味のある打席を全うする考えだ。

 初回の攻撃を首脳陣が重要視する中、初回先頭で7試合中4度出塁。得点にも3度直結している。“らしさ”を見せつけたのは24日・中日戦だ。一回先頭で中前へ打球を運ぶと、「(中堅の)追っている姿がちょっと緩んでいるように見えた。肩も考えていける」と一気に二塁を陥れる。即座の判断と快足で、得点につなげた。

 盗塁にも「隙があれば走っていってもいいのかなと思う」とうなずく。中位から下位が中心だった以前よりも無走者の状況で打席を迎えることが増えた。それだけに、次の塁も積極的に狙う。実際に今季14盗塁中4盗塁が1番での数字だ。足でかき回し、機動力野球をけん引。相手にダメージを与えていく。

 今後について高ヘッドコーチは「このままいけば1番が続くこともあるかもしれない」と語る。「とにかく試合に出たい。今は1番の仕事を任されているけど、打順が変わっても、そこで求められる仕事をする」と背番号37。チームの優勝マジックは「22」で、28日からは敵地での巨人3連戦。がむしゃらに、勝利への力になり続ける。

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