【野球】広島のドラ6平岡敬人、1軍デビューへ成長曲線「真っすぐの質を磨く」

 広島のドラフト6位・平岡敬人投手(22)=中部学院大=が近い将来の1軍デビューへ向けて地道なレベルアップに励んでいる。2軍戦ではここまでウエスタンで8試合に登板し0勝2敗、防御率4・18。先発でも4試合に登板し「だいぶ、こういう打者がいるんだなというのが分かってきた」。大学時代は3年時に右肩を故障し通算3勝。プロ1年目は登板機会を増やし、実戦感覚を養うことも大きなテーマだ。

 持ち味はキレのある平均140キロ中盤の直球。プロでも一定の手応えを感じているものの、「もっと真っすぐの質を磨いて、空振りやファウルが取れたら攻めるのも楽になる」とさらなるレベルアップを図る。

 そのためにもフォームの安定感を求める。球数が増えてくると上体で投げてしまう悪癖があるといい、佐々岡、沢崎両2軍投手コーチからは下半身を使って投げるようにと指摘され続けている。先発として調整する約1週間の中で2日連続でブルペンに入るなど、課題克服への歩を進めている。

 ウエスタンのマウンドでも貴重な経験を積んでいる。阪神・高山と対戦した時には「オーラというか、どの球でも打つぞというのを感じた。上にいったらこういう人がたくさんいるんだなと感じた」。先輩から学ぶことも多く、1軍経験豊富な中田からは「真っすぐをより打者に怖がらせられるかどうか。見せ球でカーブを投げたり真っすぐで押したり。自分に合った投球スタイルを見つけたらいい」と助言を受けたという。

 1軍マウンドに立つ思いも強まった。2軍戦初先発だった6月16日・ソフトバンク戦はマツダスタジアムが舞台だった。「初先発でもあったので緊張はしたけど、1軍だったらもっと観客も増える。早く上がって、もう1回あのマウンドで投げられたらいいなと思います」。真っ赤に染まる本拠地に足を踏み入れるべく、ルーキーは成長の跡を刻み続ける。(デイリースポーツ・田中 哲)

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