野村無念…ハマの悪夢再び カープM消滅、昨年は3連続サヨナラ負け

 「DeNA7-5広島」(17日、横浜スタジアム)

 広島がDeNAに逆転負けを食らい、優勝マジックが消滅した。3点リードの八回無死満塁から、2番手の一岡が4番・筒香に逆転満塁本塁打を被弾。さらに宮崎、ソトにもソロを浴びた。先発・野村祐輔投手(29)の白星は吹き飛び、昨年8月に喫した3夜連続サヨナラ負けの苦い記憶がよみがえる、悪夢の敗戦となった。

 まるで、昨季の再現VTRを見ているようだった。8月の横浜で悪夢は繰り返された。優勝へのマジックナンバーは点灯からわずか2日で消滅。リーグ3連覇へカウントダウンを進めていくはずが、あまりにショッキングな逆転負けを喫した。

 悲劇は3点リードの八回に起こった。七回を三者凡退に抑えていた先発の野村が3連打を浴びて降板。左打者の4番・筒香を迎え、本来なら左腕フランスアの出番だが、前日までの3連投を考慮され一岡がマウンドへ。一度傾きかけた流れは簡単には止められない。球場が異様なムードに包まれる中、初球をフルスイングされ、右翼席へ逆転満塁本塁打を被弾。宮崎、ソトにも立て続けにソロを浴び、まさかの3者連続本塁打の前に屈した。

 試合後、2人は肩を落とした。野村は八回を振り返り「コントロールできなかったのが悔しい」と言葉少な。一岡は「準備はしていました。開き直って投げたけど、こういう結果になって申し訳ないです。球場の雰囲気?それを止めるのが仕事なので。こういう結果になって申し訳ないです」とざんげの言葉を繰り返した。

 試合後の緒方監督は「DeNA打線は一気の集中力で来るところがある。このスタジアムでは特にビッグイニングに気をつけていたけど、こういう結果になったのは、継投を含めて、タイミングとかうまくいかなかったのは自分の責任」と敗戦の責任を背負った。

 振り返れば、昨年8月22日のDeNA戦も3点リードの九回に先発の野村がマウンドへ上がり、3番・筒香に2ランを被弾して降板。2番手の今村もロペス、宮崎にソロを浴び、クリーンアップ3連発で大逆転負けを喫した。チームはそこから3夜連続のサヨナラ負けで、リーグ連覇へ足踏みした。

 昨年の二の舞はごめんだ。高ヘッドコーチは「切り替えてまた明日やりたい」ときっぱり。優勝マジックは18日に広島が勝つか引き分けで、ヤクルトが敗れると「30」が再点灯する。「ハマの悪夢」は1日で振り払う。

 ◆優勝マジック消滅…17日は広島がDeNAに敗れ、ヤクルトが阪神に勝利したことで、ヤクルトの自力優勝の可能性が復活。広島の優勝マジックも消滅した。マジック復活は最短で18日。広島が勝つか引き分けで、ヤクルトが敗れると「30」が出る。

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