菊池 2番復帰即大暴れ サイクル逃すも11号&今季初4安打 貯金最多タイ18に貢献

 「DeNA5-6広島」(5日、横浜スタジアム)

 2度も追い付かれる展開になったが、鯉軍団の執念が最後に上回った。広島は延長十回に代打・西川龍馬内野手(23)の内野ゴロの間に決勝点を奪い、貯金を今季最多タイの18とした。定位置の2番に戻った菊池涼介内野手(28)が今季初の4安打と大活躍。サイクル安打は逃したが、勝利に貢献した。

 つないでつないで1点をもぎ取る広島らしい意地を見せた。5-5の延長十回。1死から会沢、安部が連打で一、三塁とすると、打席には代打・西川。二ゴロが併殺崩れとなる間に勝ち越しに成功した。2日前にも3点を奪った山崎から値千金の決勝点を奪った。

 この日、序盤から躍動を示したのは菊池だ。前夜のプロ初8番から“定位置”の2番に復帰し、11号ソロを含む今季初の4安打。猛打賞は6月28日の巨人戦以来となった。

 アーチを描いたのは1-0の三回1死。カウント1-0から今永の143キロ直球を逆らわずに運んだ。高く舞い上がった打球は右翼席へ着弾。「とにかく必死にいきました」と振り返り、2死からの鈴木の17号ソロにもつなげた。

 一回は中前打、五回には左翼フェンス直撃の二塁打でチャンスメーク。4-3の九回2死二塁では中前適時打。サイクル安打は逃したが、広角に打ち分けた。

 前夜はプロ7年目、862試合目の出場で初めて8番を経験。先発出場時に2番を外れたのは16年10月1日・ヤクルト戦以来だった。それでも2安打を記録し、試合後は「何番になろうとやることは変わらない」と話していた背番号33。2番に戻って、ひときわまぶしい光を放つ姿が頼もしい。

 球界を代表する守備でも輝いた。1-0の二回無死一塁から、宮崎の二遊間への打球を倒れ込みながら4-6-3で併殺を完成。相手に流れが行きかねない場面を好守で食い止めた。

 チームは後半戦が始まってから、6カード連続負け越しなしと安定して白星を重ね続けている。貯金は再び今季最多タイの18に膨らんだ。「選手が今日の試合に勝つんだという気持ちでやってくれた」と緒方監督。優勝マジックの最短点灯は阪神が勝ったため、8日の中日戦へと延びた。それでもやることは変えず、目の前の試合を必死で戦っていく赤ヘル軍団。一丸となって眼前の1勝、1点を求め続け、球団史上初の3連覇へ突き進んでいく。

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