菊池に神風吹いた!先制弾&強運二塁打

 「阪神5-6広島」(29日、甲子園)

 元気印の広島・菊池がノリノリの3安打だ。1点を追う九回1死二塁、久保の3球目の直球に差し込まれた。「打った瞬間、やってしまったと思った」と言う打球が右中間へフラフラと上がる。万事休すと思われたが、中堅・大和と右翼・福留が譲り合って打球はポトリと落ちた。強運の二塁打で二、三塁に好機を拡大し、逆転劇につなげた。

 「最後は神風。通天閣打法です!Hランプが付いてうれしかった」。試合後は人気漫画・ドカベンに登場する、大阪・通天閣のように高く打ち上げる打法に例えて、喜んだ。

 コメント以上にバットが冴えまくった。「あれこそ神風」と言う当たりが初回に飛び出す。1死後、秋山の内角143キロを思い切り振り抜いた。ライナー性の打球は、そのまま左翼席にズドン。「追い込まれていたけど、真っすぐに振り負けなかった」。先制の2号ソロは「うれしい」と相好を崩す甲子園初アーチとなった。

 3点を追う六回1死でも、秋山から左翼フェンス直撃の二塁打を打ち、同点劇の起点になった。すべての得点イニングに絡む今季3度目の猛打賞で打率を・262まで上昇させた。

 春季キャンプ終盤、一塁帰塁の際、右手首を痛めた。実は骨挫傷で今も電気治療、テーピングは欠かせない。送球の際など痛みもゼロではない。それでも「使ってもらっている」と、定位置を渡さぬため歯を食いしばり、活躍を続けている。5試合連続打点と勝負強さも光る23歳が、鯉の季節を盛り上げる。

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