大瀬良 DeNAに勝てない…今季セ唯一白星なし「また次に向けて」

 「広島1-9DeNA」(28日、マツダスタジアム)

 広島の大瀬良大地投手(27)が今季唯一白星のないDeNAに打ち込まれた。1点リードの三回にソトに逆転2ランを浴び、六回には集中打を食らった。6回を投げ、6安打4失点で5敗目。12勝目はならなかった。チームにとっても本拠地では交流戦後初の黒星となった。

 難敵に屈した。大瀬良が6回6安打4失点で5敗目。悔しさをかみしめ、ベンチ裏へと引き揚げてきた右腕は「今日に関しては勝負にいった球を打たれましたし、いろいろ考えてまた次に向けてやっていきたい」と振り返った。

 二回まで4三振を奪うなど1安打投球だったが、1点を先制した直後の三回2死一塁。ソトに外角直球を右中間スタンドへ運ばれる逆転2ランを被弾した。「ノってるみたいなので何とか抑えられるようにしたい」と警戒していた相手だったが、うまく合わせられ「球自体は悪くなかったけど、要所要所で打たれてしまった」と唇をかんだ。

 1-2の六回も相手打線につかまった。先頭の梶谷を味方の失策で出塁させると、これをきっかけに1死一、三塁のピンチ。そして筒香にバットを折りながらも中前へ運ばれる適時打を浴び、追加点を献上。さらに倉本の中犠飛で4点目を奪われた。「ミスをカバーできなくて申し訳ないけど、何とか乗り越えたい」。DeNA打線に粘られる場面もあり、球数は104。厳しい表情でマウンドを降りた。

 前回登板からの1週間は水分を多めに取り、練習時はソックスを上げるオールドスタイルで暑さ対策をするなど、万全の調整をしてきた。敗戦を喫したものの、緒方監督は大瀬良について「エラー絡みだからね。うまい攻撃をされたし、難しい球も拾われていた」とかばった。

 ここまでリーグトップの11勝を挙げている背番号14。だが、DeNA相手とは相性が良くない。今季は3戦2敗。中継ぎとしては2016年に白星があるものの、先発としては14年9月6日以来9試合勝てていない。苦手相手を作らないためにも、次回DeNAとの対戦までに対策を講じる必要がある。

 チームはマツダスタジアムで交流戦後、9戦目にして初の敗戦。マジックの最短点灯は8月2日へと延びた。この日の1敗は小休止。まだまだ首位を独走する赤ヘル軍団。チームも大瀬良自身も前を向き、次戦へと切り替えていく。

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