下水流、先制V撃 欠場誠也の穴埋めた!全員野球で貯金13

 「中日1-5広島」(17日、ナゴヤドーム)

 広島・下水流昂外野手(30)と野間峻祥外野手(25)が勝利へ導く適時打を放った。鈴木誠也外野手(23)が前夜の自打球の影響で欠場した中、「5番・左翼」で先発した下水流は四回に先制かつ決勝の適時打。主砲の抜けた穴を総力でカバーし、貯金は今季最多の13に伸びた。また、ナゴヤドームでは今季初のカード勝ち越しが決まった。

 主砲が不在の中、鯉打線が一丸となって勝利への執念を燃やし続けた。前日に左すね付近に自打球を受けた鈴木が欠場。代わって先発した下水流らが躍動し、優勢に試合を進めた。

 均衡を破ったのは四回だ。1死から丸、代役4番のバティスタがチャンスメークし一、二塁の好機。下水流が笠原の高めカットボールをはじき返し、1点を先制した。「浮いてきた球は全部打ちにいこうと思い、思い切っていきました。先制点につながって良かったです」。一塁ベースに到達すると、白い歯をのぞかせた。

 なお一、三塁で野間も続いた。左中間を真っ二つに破る2点適時二塁打。「コースに逆らわず、しっかりと自分のスイングができました」。前半戦は交流戦中盤からバットが湿りがちだったが、後半戦初戦だった前日は4安打。西日本豪雨災害の影響で前半戦最終カードが中止となり、試合間隔が7日間空いたが、その間に打撃を見つめ直し、息を吹き返してきた。

 主砲の不在は痛恨でも、ナイン皆でカバーするのが広島の強みだ。4月下旬から丸が離脱していた際には野間が頭角を現し貢献。下水流は5月6日・ヤクルト戦以来の先発だったが、代打や守備固めなど与えられた場でコツコツとアピールを続けてきた。「チャンスは少ないので、無駄にせずやるだけです」。プロ6年目がきっちりと起用に応えた。

 鬼門を感じさせない試合展開を続けた。試合前まで、ナゴヤドームでは今季2勝5敗。過去2カードはいずれも負け越していたが、前夜の勝利同様先手を奪い主導権を握った。同球場では今季初のカード勝ち越しとなった。

 緒方監督は「あそこ(四回)で1点で終わらず、3点入ったのが非常に大きかった。出る選手が必死にやっている。下水流にしても、いいタイムリーだった」と称賛した。貯金は今季最多の13。このまま首位を走り続け、3連覇へ向けて一戦必勝で進んでいくだけだ。

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