野間 巨人・菅野撃ち 起死回生の逆転弾「つなぐ気持ちが最高の結果に」
「広島4-2巨人」(28日、マツダスタジアム)
チームメートからの荒々しい祝福に笑顔がはじけた。大歓声に押されるように、白球はグングン伸びた。広島・野間峻祥外野手が起死回生の一撃だ。巨人のエース菅野から右翼席最前列へ逆転3ランを放り込んだ。
「(打球が)ちょっと上がったので、どうかなあと思っていたんですけど、入ってくれて良かったです。後ろにつなぐ気持ちが最高の結果になりました」
2点を追う五回、菊池の8号ソロが反攻開始の合図だ。1点差に迫り、なおも2死一、二塁と攻めると、最後は野間が値千金の4号で難攻不落の右腕を沈めた。試合後の緒方監督も「びっくりするよね」と目を丸くして成長株をたたえた。
野間は試合後のお立ち台でも盛り上げた。サングラスをかけて通訳に扮(ふん)した上本と見られる謎の人物と登壇。何語でもない言葉を通訳が「(隣りは)上本さんではないです。毎日の積み重ね…、まあ…、まぐれです」などと訳してファンの爆笑を誘った。
「3日前に(上本)タカシさんとそういうのをやりたいねと話していて、こんなに早く実現すると思っていなかった。手応え?まあまあウケていたので、良かったです(笑)」
試合後は新ネタのデキに満足げ。ファン思いのムードメーカーは笑顔で帰路に就いた。