誠也、球宴弾誓った!L雄星との対戦熱望「真っすぐを狙っていきたい」

 「マイナビオールスターゲーム2018」のファン投票最終結果が25日、発表され、広島・鈴木誠也外野手(23)がセ・リーグ外野手部門3位で選出された。球宴出場は3年連続3度目で、ファン投票では2年連続。「やっぱりオールスターでホームランを打ってみたい」と、3度目の出場での初アーチに意欲を示した。

 2年連続のファン投票による選出。12球団の精鋭、プロ野球ファンが集う夢舞台で鈴木は一発をぶち込む決意を示した。「自分がオールスターに何回も選ばれるとは今まで考えられなかったので、本当にうれしい。やっぱりオールスターでホームランを打ってみたい」。3度目の球宴での目標は明確だ。

 初出場した16年は球宴初打席初安打を記録するなど2試合で計4打数3安打1打点。第2戦では敢闘選手賞に輝いた。昨年は本塁打への意気込みを示していたが、同6打数1安打で実現はならなかった。「シーズン中の試合ではホームランをあまり狙わないので、そういう時しか思い切ってスイングすることができない」。今年こそ、の思いは強い。

 ターゲットは球界屈指の左腕に定めた。対戦を希望する投手を問われると、西武・菊池の名前を挙げた。「今年の交流戦で対戦がなかった。対戦できれば速い真っすぐを狙っていきたい」。左腕は今季無傷の8勝を挙げており、ファン投票パ・リーグ先発投手部門1位。昨年の球宴で鈴木が左中間フェンス直撃の二塁打をマークした相手で、今年も直球撃ちへ思いをはせた。

 菊池に限らず、球宴では投手が直球でグイグイ攻めてくるのも醍醐味(だいごみ)の一つ。「それに軽打というのはちょっと申し訳ないなと思う。思い切って、投手に応えられたら」。真っ向勝負に、豪快なフルスイング。数々の名場面を残してきた夏の宴で、記憶に残る勝負を繰り広げてみせる。

 今季は開幕直後に故障離脱したものの、ここまで51試合に出場し打率・307、10本塁打、37打点。変わらぬ存在感を発揮し続けている。「先輩方がたくさんいるので緊張しますし、なかなか溶け込むのに時間がかかりましたけど、3回目なので少しはスッと入っていけるかなと思う」と柔和な表情を浮かべた背番号51。平成最後の球宴。若き主砲がスタジアムを熱気の渦に巻き込む。

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