フランスア三度目の正直星狙う G菅野に投げ勝って初勝利じゃ
広島の投手指名練習が25日、マツダスタジアムで行われ、26日からの巨人3連戦(マツダ)に先発する投手らが参加した。28日のマウンドを託されるヘロニモ・フランスア投手(24)は、3度目の先発でプロ初勝利を誓った。巨人先発は菅野の登板が濃厚。球界を代表する投手との投げ合いを制すれば、白星に加えて大きな自信を手にできる。
巡ってきた3度目の先発機会だ。フランスアは、その重要性を認識しながら自然体を貫いた。「とにかく低めに投げるだけ。自分の力を出し切りたい」。気温30度を超えたマツダスタジアム。額や腕から汗をにじませながら言葉をつむいだ。
過去2度の先発ではいずれも黒星を喫した。プロ初登板初先発だった5月26日の中日戦は4回5安打3失点。14日のオリックス戦は5回1/3、5安打4失点だった。三回までは無失点と好投しながら、四回に四球から2点を失った。
「四回はゆとりが出てしまった」。がむしゃらさを欠いたことを猛省。巨人戦へ向け、長い回を投げることを目標にしながら「1球1球、1回1回を集中して投げていきたい」と力を込めた。
巨人はエースの菅野が先発する見込みだ。球界を代表する投手だけに、自身がどれだけ粘り強く投球し、失点しないかがプロ初勝利の鍵になる。相手打線は交流戦再開後のヤクルト3連戦で計17得点と好調。「マギーや坂本、岡本など一発がある。ヒットはOK」と長打を警戒した。
登板前日の27日には、ドミニカ共和国から妻・サンドラさんが初来日する。大きな援軍だ。「初勝利を手にしたい」。夫婦で祝杯をあげるためにも負けられない。