フランスア、緒方監督の前で151キロ あるぞ支配下登録即1軍登板

 「ウエスタン、中日8-2広島」(17日、ナゴヤ球場)

 広島の育成選手ヘロニモ・フランスア投手(24)が17日、ウエスタン・中日戦(ナゴヤ)に先発し、支配下選手登録へアピールした。視察に訪れた緒方監督の前で5回9安打5失点と精彩を欠いたが、直球は最速151キロを記録し、制球面でも無四球と成長した姿を見せた。鈴木球団本部長も支配下選手登録を前向きに検討していることを明かした。

 試合前からナゴヤ球場は異様な雰囲気に包まれていた。まず、畝投手コーチ、植田バッテリーコーチ、正捕手の会沢がタクシーで到着。最後に緒方監督がユニホーム姿で現れた。お目当ては先発するフランスアだった。

 左腕にとっては絶好のアピール機会。初回から全力で抑えにかかったが、伊藤康に先頭打者本塁打を被弾。四回にも松井佑にバックスクリーン弾を浴びた。結局5回を9安打5失点、112球で降板し、来日初黒星を喫した。

 「見られていることは気にせず、投げようと思った。いつも通りストライク先行でいこうと思ったけど、相手バッターが合わせてきた。真っすぐも悪くなかった。詰まったようなヒットを打たれたので、仕方がないです」

 随所で成長の跡は見せた。最速151キロを記録し、スライダー、チェンジアップ、カーブを投げ分け、無四球と制球も安定。クイックモーションやけん制もスムーズだった。

 ウエスタン2勝1敗、防御率2・75の育成左腕を緒方監督は「キャンプの頃より良くなっている。クイック、けん制とか全部」と評価。鈴木球団本部長も「下でいい成績を残しているし、上で通用するかどうかを見たい。支配下(登録)を検討している」と前向きな言葉を並べた。

 ドミニカ共和国のカープアカデミー出身で3月に育成契約を結んだばかり。まだまだ粗削りだが、伸びしろは十分だ。1軍先発陣は大瀬良、岡田らが奮闘する中、不調の薮田を欠くなど万全に整備された状態ではない。早ければ25日からの中日3連戦(マツダ)でフランスアが1軍デビューする可能性もありそうだ。

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