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大瀬良、投打で大働き 緒方監督「打者顔負けのライトオーバー」

 2回、2点適時打を放ち一塁を蹴る大瀬良(撮影・高部洋祐)
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 「広島6-1阪神」(12日、マツダスタジアム)

 広島・大瀬良大地投手(26)が投打でチームを引っ張った。本職の投球ではカットボールがさえ、7回5安打1失点で自身3連勝をマーク。リーグトップタイの5勝目を挙げた。打撃では、プロ1年目の2014年以来4年ぶりに放った適時打が決勝打となった。チームの貯金は今季最多の10。2位・巨人とのゲーム差も4に広がった。リーグ3連覇へ独走態勢に入りつつある王者。背番号14がその先頭を走る。

 見逃せばボール気味の球を、大瀬良は思い切りたたいた。二回1死満塁。フルカウントから6球目だ。「1、2の3!」のタイミングで振り抜いた打球は右翼フェンスに直撃。4年ぶりの適時打&打点を記録し「空振りしてもいいという気持ちでした。ヒットになって良かった」と笑った。

 試合後、緒方監督が「打者顔負けのライトオーバー」と評した打撃を投球につなげた。最速150キロの直球をコーナーに投げ分け、キレキレのカットボール、スライダーでカウントを整える。ハイライトは1点リードの六回だ。1死二塁のピンチで3番糸井を147キロで左飛に。4番福留に対しては145キロを内角にズバッと決め、空振り三振に斬った。

 「あそこが一番のヤマ場でした。一塁も空いていたので、厳しいところで勝負をした。結果的にゼロで抑えられて良かったです」

 7回5安打1失点の好投で自身3連勝。5勝目は阪神・メッセンジャーに並んでリーグトップタイだ。何より無四球の安定感が光る。指揮官も「ピンチもあったけど粘ってくれた」と絶賛。好調の要因にはボールの質と安定した投球フォームを挙げ、「ストレートの質が良くなっているからスライダー、カットボールの精度も上がってる。思うところに投げきれている」と賛辞の言葉を惜しまなかった。

 前回5日ヤクルト戦(神宮)で3年ぶりに完投勝利を挙げ、この一週間は疲労回復に努めた。「疲労が取り除かれる感覚がある。体が楽になる」。大瀬良は通常一週間に1度の交代浴の回数を増やして、ベストコンディションを整えた。

 「たまたま抑えられていると思う。打線は粘り強くて、いやらしいイメージがあるので。そういう気持ちがいいのかなと思います」

 本人はそう謙虚に受け止めるが、堂々の虎キラーだ。これで阪神戦は通算15試合に先発し8勝3敗。13年度ドラフト会議では阪神からも1位指名を受けた。そのドラフト直前には虎番記者の取材攻勢も経験。大瀬良の名前は連日関西の紙面を飾り、「阪神は絶対に指名してくれるんだろうなあと思っていました」と笑って当時を振り返る。

 チームは今季最多の貯金10に到達。開幕投手の野村が離脱する中、大瀬良への信頼度が高まるばかりだ。プロ5年目。一皮むけた剛腕が先発ローテの大黒柱に名乗りを上げた。

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