中村奨成、甲子園で初適時打「過去のことに気を取られているわけではないですが…」

 「ウエスタン、阪神2-11広島」(27日、甲子園球場)

 聖地の申し子が快音を響かせた。広島のドラフト1位・中村奨(広陵)がウエスタン・阪神戦に「8番・DH」でスタメン出場。高校時代に沸かせた甲子園での試合はプロ入り後初で、タイムリーを放つなど自慢の打棒を見せつけた。

 見せ場は七回2死一、二塁。阪神3番手・藤谷のスライダーを捉えた打球は左翼線への適時二塁打となった。「過去のことに気を取られているわけではないですが、甲子園でまたできるという喜びはありました」。青春時代を思い返しながらのプレーだった。昨夏の甲子園では1大会最多となる6本塁打を記録した。

 28、29日の同戦に向けても「いい結果を残せるように」と意気込んだ。思い出の地で持ち味を発揮し、成長につなげていく。

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