九里&中村祐、燕斬りでローテ奪う!ともに今季初先発

 広島の九里亜蓮投手(26)と中村祐太投手(22)が17日からのヤクルト3連戦で今季初先発する。2人は16日、マツダスタジアムで行われた投手指名練習に参加し、九里は17日の第1戦、中村祐は18日の第2戦先発へ向けて調整を行った。薮田が不調により中継ぎに配置転換、先発ローテの6枚目が流動的な中で巡ってきた好機。一発快投でローテ定着を目指す。

 澄み渡る青空の下、九里と中村祐はリラックスした表情を交えながら態勢を整えた。2人にとっては絶好機。先発にこだわりを持つ九里は17日に今季初先発するが「先のことを気にしても一緒。目の前の試合をしっかり。気負い過ぎず、持ってるものを出すのが一番」と泰然自若として、マウンドに上がる決意を示した。

 今季はギリギリまで先発枠を争っていたが、開幕は中継ぎとして迎え、ここまで5試合に登板。先発は13日に言い渡されたという。短い期間での先発調整になるが「ボールを投げるのが好きなので、問題ないです」と頼もしい言葉を口にした。

 舞台は呉。地方球場はマウンドの硬さや高低の微妙な違いを苦にする投手もいるが、九里がプロ入り後登板した前橋、米子での2試合は計9イニングで2失点。「気にしないです。(マウンドが)高いな、低いなぐらい」と笑う。6連戦初戦の先発でもあるが「結果的に少しでも長く投げられれば」と一つのアウトを求め、好結果につなげていく。

 18日に今季初登板初先発となる中村祐は、昨季プロ初勝利を含む5勝をマーク。だが、春季キャンプ中の2月21日、ロッテとの練習試合で打球を受け「右側胸部打撲」で離脱していた。復帰後はリリース前に右肩が力んでいたフォームを脱力するイメージへ修正。ウエスタン2試合で防御率0・82と数字も残し、自力で出番を手繰り寄せた。「第一印象が重要。いいものを見せられれば」と力を込めた。

 待望の対戦もある。少年時代はヤクルトファンで今季メジャーから復帰した青木のファンだった。「小学生の時、青木さんのマネをよくしていました。すごく楽しみ。三振を取れたら最高だけど、まずはヒットを打たせない。塁に出さないようにしたい」。昨季被打率・285だった左打者への内角攻めもテーマに燕打線を封じる。

 先発陣では薮田が不調で中継ぎへ配置転換され、6枚目も過去2度は高橋昂、中村恭が一度ずつの登板と流動的だ。「1イニング1イニングずつ投げてほしい」と畝投手コーチ。結果を残すことで、おのずとローテ定着の芽が見えてくる。

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