菊池 自身初の2打席連発 “完璧”弾で上原撃破 復調の予カ~ン

 「巨人4-5広島」(15日、東京ドーム)

 広島・菊池涼介内野手(28)が2打席連続本塁打の大暴れだ。五回に2号同点ソロ、七回には3号決勝ソロと、2打席連発はプロ7年目で初めて。試合前まで・228だった打率は・246まで上昇した。チームは連勝で3カードぶりの勝ち越し。この日でセ・リーグ5球団との対戦が一巡し貯金3。このまま白星街道を突っ走る。

 敵地に集まった鯉党から割れんばかりの大歓声が響いた。同点の七回2死。菊池が2ボール1ストライクから上原の高めに浮いたスプリットを完璧に仕留めた。鮮やかに舞い上がった打球は左中間席に着弾。値千金の一打は、プロ入り後初の2打席連続弾となった。

 「(上原との対戦は)楽しみにしていた。手応えは完璧というぐらい気持ちいい感覚でした」

 この一発から上原を崩し、この回3得点。「(上原は)足が着いてから腕の振りが速い。そこのタイミング。低めを捨てて高めのボールを(狙った)」と迎打撃コーチ。メジャーから10年ぶりに帰ってきた右腕を復帰後初対戦で捉え、大きなダメージを与えた。

 菊池は1-2の五回2死では野上の直球を仕留め、右翼席へ同点ソロ。試合を振り出しに戻した。14日までは打率・228と低調で「打撃でチームに迷惑を掛けているので、打てて良かった」。復調の兆しを見せた2番打者を、緒方監督は「本人もちょっと感じをつかんでくれたんじゃないか。うちは上位のタナキクマルが得点源だから」と評した。

 もちろん守備でも存在感を発揮した。1-2の四回無死一塁で中井の一、二塁間への強い打球をスライディングキャッチし、併殺を完成。相手に流れを渡さなかった。

 「ずっと苦しんでいるし、チームのために何かやりたいなと思いながらフィールドに立っている」

 春季キャンプ前の日南先乗り自主トレでは、自身の空いた時間に外野ノッカーを買って出たり、練習前には「外野手はどうする?キャッチボール増やす?」などと仲間の練習メニューにも気を配った。チームのために尽くす姿勢はシーズン前から不変だ。

 チームは3カードぶりの勝ち越し。貯金3でセ5球団との一巡目の対戦を終えた。ヒーローとなった背番号33は「今日だけ打ってもしょうがないので、また調子を上げられるようにしっかり練習したい」。攻守でチームに活力を与え続け、白星街道に乗っていく。

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