堂林がいる!反撃の右越え2点三塁打 カード負け越しもキラリ

 「広島3-5DeNA」(8日、マツダスタジアム)

 広島が今季初の連敗を喫し、開幕からの連続カード勝ち越しは2で止まった。マツダスタジアムでの同一カード内の連敗は、昨年7月4、5日の巨人戦以来となったが、そんな中で存在感を示したのが「7番・右翼」で今季2度目の先発出場を果たした堂林翔太内野手(26)。5点を追う七回に右越え2点三塁打を放ち、首脳陣は10日からの阪神戦(甲子園)でもスタメン起用する方針を固めた。

 敗戦にスタンドからはため息が漏れたが、堂林は確かな光を放った。2点三塁打を放つなどアピールを続ける。「何とかしないといけないという気持ち。それだけだと思います」。目の前のワンプレーに必死な思いを言葉に込めた。

 5点を追う七回だ。先頭のメヒアが四球を選ぶと、安部が右前打で続き一、三塁。ここで堂林がカウント1-1から3番手・三上の外角スライダーをうまくとらえた打球が右翼フェンスを直撃した。2者が生還し、自身も三塁へ。「久々に自分のスイングができた」と振り返った。

 五回無死二塁では、送りバントに成功。場面に応じて求められる役割をきっちり果たした。右翼守備では初回、ファウルゾーンへの打球にダイビングキャッチを試みフェンスに激突。捕球はならなかったが、今季2度目の先発出場にかける熱い思いを体現した。試合後は、首に湿布を貼って姿を見せたが「打撲みたいな感じ。大丈夫です」と軽症を強調した。

 3月に一時、1軍を離れてファームで打ち込んだ際、ポイントを投手寄りにするよう打撃を修正した「試合の中でずっとノー感だとだめ」と、今も打席ごとに試行錯誤しているが、今季初先発だった6日・DeNA戦でも適時打。与えられたチャンスで結果を残している。

 右翼のレギュラーで主砲の鈴木は、下半身の張りのため4日に出場選手登録を抹消。最短10日間での復帰を目指しているが、現時点でメドは立っていない。欠場した1日以降は、右翼は野間、下水流と堂林の3人が日替わりで先発してきた。その中で存在感を示した堂林について「バントも決めたし、しっかり(走者を)かえす打撃もできた。足もある。スタメンでいこうと思う」と東出打撃コーチ。10日の阪神戦以降も先発起用する方針だ。

 「スタメンで使ってもらった時は毎打席、いい内容を出せばおのずと結果もついてくると思う」と決意表明した背番号7。全身全霊を注ぎ込み、先発メンバーに名を連ね続ける。

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