大瀬良、剛腕復活 両足つって六回途中緊急降板も、心配なし
「広島8-3中日」(1日、マツダスタジアム)
本来の投球を示し、力を出し切った。広島・大瀬良が今季初登板初勝利。最速151キロの直球を中心に竜打線を抑え、9奪三振をマークした。六回にアルモンテを打ち取った際、両太ももをつり5回1/3を4安打2失点で緊急降板となったが、チームの開幕3連勝に大きく貢献した。
「全体的にいい球を投げられた。僕にとっての開幕。いけるところまで飛ばそうと思ってました。(太ももは)今は回復してます」
初回は3者三振の立ち上がり。1点リードの三回は2死二、三塁のピンチを招いたものの、最速151キロの直球にフォークも有効に使い後続を断った。失点は四回の2被弾のみ。剛腕復活へ、オフから取り組んだ左手を高く上げるフォームも効果を発揮する形となった。
今季からは投手キャプテンを任された。「見本になれたら」とこれまで以上に練習態度などに自覚を持ち、高橋昂ら若手とも積極的にコミュニケーションを図っている。「祐輔さん(昨季の投手キャプテン・野村)に助けてもらいながら」強い責任感を胸に、5年目のシーズンを歩んでいる。
緒方監督は「オープン戦最後から勢いそのままにいい球を投げていた。つってしまったけど、ナイスピッチング」と称賛した。「中継ぎの方たちに迷惑をかけたので、次は長い回を投げられるように準備したい」と大瀬良。向上心と反省も胸に、2勝目へと向かう。