九里 4回4失点でも…2年連続開幕ローテ前進 球にキレ「大胆に」攻めた

 「ウエスタン、広島2-6阪神」(22日、由宇球場)

 2年連続の開幕ローテ入りへ、また一歩前進した。広島・九里亜蓮投手(26)が22日、ウエスタン・阪神戦(由宇)に先発し、4回3安打4失点。結果こそ伴わなかったが球のキレや攻めの投球は健在で、視察に訪れた畝投手コーチは揺るがない評価を口にした。

 開口一番、九里が課題を口にした。「ボール先行になったり、初球の甘い球を打たれたりというのがあった」。オープン戦初登板を予定していた21日のオリックス戦が雨天中止となり、阪神2軍相手のスライド登板は4回3安打4失点だった。

 右打者の内角を攻めるなど、初回は三者凡退。だが二回、先頭の板山に右前打を許し、無死一、二塁で今成に右前適時打を浴びるなど2点を失った。三回は北條に2ランを被弾。それでも直後は3者連続三振と、143キロの直球中心に球のキレはあった。「大胆に攻めて、真っすぐでファウルが取れたのもあった」と振り返った。

 視察した畝投手コーチは「攻めた上での結果。今までずっといい投球をしてくれている。先発候補」と信頼を口にする。九里はこの試合まで実戦4試合、計15回を1失点だった。直接ローテを争い23日のウエスタン・オリックス戦に先発予定の高橋昂や、左足を痛めてから28日の同ソフトバンク戦で復帰見込みの岡田の投球結果次第ではあるが、現時点で九里が開幕ローテ入りへ前進した形だ。

 先発へのこだわりを口にしながら一戦一戦アピールを続けてきた。「与えられた場所で、自分の持っているものを出せるように」と表情を引き締めた九里。開幕前にあと1試合、2軍戦で登板見込み。ローテの座を確実なものにするためにも、目の前の1球に集中する。

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