広島ドラ1・中村奨が“プロ1号” 特打で7本のさく越え「バット振れてきた」

ロングティーで長打力に磨きをかける中村奨
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 「広島2軍春季キャンプ」(7日、日南)

 ドラフト1位ルーキー・中村奨成捕手に待望の“プロ1号”が飛び出した。通常メニューを終えた後、2度の特打を行い、計145スイングで7本のさく越えを放った。

 マシン相手に臨んだ1回目の特打。26スイング目に左越えへ運ぶと、スタンドから拍手が起こった。その後も4本放ち、72スイングで5アーチを記録。

 休憩を挟んで打撃投手とマシン相手に行われた2回目の特打。やや下半身に疲れが見え、詰まった当たりも目立つようになるが、怪物ルーキーはこのままでは終わらない。

 52スイング目に左中間越えを果たし、「よっしゃー!」と大きな声。さらに森笠コーチから「(フェンスを)越えたら終わり」と告げられた直後の73スイング目。豪快な左翼越え弾を放ち、再び「よっしゃー!!」と絶叫した。ここ一番での勝負強さを見せつけた。

 プロ入り後、初の屋外打撃となった6日のフリー打撃ではさく越えなし。さらに、この日のフリー打撃でもさく越えが出なかっただけに、ようやく飛び出した“プロ1号”に本人もホッとした表情を隠せなかった。

 木製バットに苦戦気味だが、「何本かさく越えが出たということはバットが振れてきているということ。バットを強く振ることを意識してやっている。コーチのアドバイスももらいながら、少しずつ結果が出てきた」と明るい声で話した。

 それでも手応えを問われると、「まだまだ点数は付けれるほどの結果は出ていない。捉えきれていないことも多いので、もっと多く本数を打てるように頑張っていきたい」。球場を引き揚げる際は出待ちのファンからサイン攻めにあったが、疲れも見せず黙々とペンを走らせた。

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